チャンチャラおかしいスイスの幼児教育「森の幼稚園」 2017.10.20 12:53 まず、LEXUS ‐ VISIONARYの記事を以下に引用します。 森で自立心と集中力を育む、スイスの幼児教育「森の幼稚園」 一読するとそれはとても良い感じの幼児教育のように思えます。しかし、いくつもの環境保護団体会員になったり森林インストラクターになったりしている者から言わせてもらえば、チャンチャラおかしいです。それは、簡単に言えば日本の現実をよくわかっていないでただスイスの話を情報として頭で理解したつもりになって記事にしているだけに見えるという事。では、何がダメなのかをいくつか挙げていきましょう。まず、日本の森は数十年前よりもクマやイノシシなどが増えてしまって危険です。通学途中にクマに顔をひっぱたかれて片目に大怪我をした生徒もいるという事です。マムシやスズメバチも以前からいます。運が悪ければ生命に関わります。次に、山火事の危険性が高いので森では調理などの為に火を使うのは絶対にやめないと。「煙が目にしみることや火の熱さなど身をもって知る」などと書かれていますが、そんなもん森でなくてもできるし大人になるまでにはどうせ覚えます。「火遊びはしない」というのが夏休みなどの決まりとしてある訳で、その方が理にかなっています。森で何かを食べたければおにぎりか弁当を持参するとか、材料をはさんでサンドイッチを作ればいいのです。それに、迷子になったり転落や滑落したり川での水難事故にあったりもしかねません。大人でも山菜採りで転落したりクマに襲われたりして毎年毎年死者が出ているのですから。又、確率的には希ではありますが、突然枯れ枝が落ちてきて頭に当たる可能性もあります。「2歳から4歳児を対象にして」「雨の日も雪の日も森へ出向き」というのも無理があります。それが「今や1年前から入会待ちするほど人気を呼んでいる」というのは異常です。特に「昨今の日本では、公園での球技や声量の規制、河原や海辺のバーベキュー禁止など、“レクリエーション”に対する風当たりが強い。国民が余暇を楽しめない背景には、法整備のほかにも要因があるように感じる。」という文ですが、迷惑や危険への対策なのに「風当たり」としたり「国民が余暇を楽しめない」と決めつけたり無茶苦茶です。大体において最初っから日本は森が多いので、スイスみたいに管理し切れるような生易しい状態ではないのです。そもそも人間の都合で樹種を変えたり管理したりするのが完璧な事とも思えません。森林育成=造林の過程ではつるが絡まっていたり低木が混み合っていたりしたら切ったりした方が林床に日光が入って良い森になる、というような話がしばしば聞かれますが、切られるつるや低木の身になってみればエライ迷惑です。勿論、スマホなどは一切使わずに森で何かをしようという事自体は森林セラピーや教育などの為には効果はあるはずですが、何事もメリットだけではないという訳です。