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左脳機能を失って「いまここ」しかない体験をした脳科学者

2019.01.01 06:18

https://plaza.rakuten.co.jp/tajin/diary/201108170000/ 【左脳機能を失って「いまここ」しかない体験をした脳科学者 (1)】より

左脳機能を一時的に失って「いま・ここ」しかない体験をした脳科学者ジル・ボルト・テイラーの興味深い感動的な話です!

すごく面白いのでおすすめです。(彼女が特集されたNHKのドキュメンタリー番組を以前に観ていたので、アッと思いました)

その1

http://www.youtube.com/embed/ldSoKfFYKqM

その2

http://www.youtube.com/embed/qd1hvCHnMX0

まず注意したいのは、ある脳の働きを左か右だけのものとして、単純に分けることができないということです。

そこをあえて彼女は、普通の人にも理解しやすいようにステレオタイプ化して左脳、右脳という概念を「方便」として使っていると思われます。自分もあえてそうすることにします。

また、右脳を良いもの、左脳を悪いものと単純に分けてしまうこともできません。左脳があるゆえに、現実生活をちゃんと送ることができるのです。

左脳では主に、言語、計算、概念、時間、論理、分別、判断などの脳の働きが行われていると言われています。

ある朝、彼女は脳卒中を起こして、左脳の働きを失いつつありました。

言葉や数字つまり概念を使えなくなっていき、時間感覚がなくって論理的思考ができなくなり、自己を認識する能力・分別・判断などの能力を失っていきました。

あせりと同時に意外にも、彼女はもの凄い幸福感と一体感を味わいました。

彼女はそれは天国、涅槃だったと表現しています。時間がなくなり「いま・ここ」しか感じられなくなりました。そして、自分とまわりの境界線がなくなっていって、自分が流体のようになり、世界に溶けていく感覚を味わったそうです。

つまり、左脳機能を失うことによって、彼女は擬似的な悟りの体験をしてしまったのです。

これに近いことを約2600年前に自分を深く見つめることによって体験した人がいます。ブッダです。自分を含めてすべてのものは、他のものと「本質的には分かれていない」ということを理解して、それを「空」「無我」と表現しました。

彼は瞑想をすることによって、左脳の働きを鎮めることができ、彼女の言ったような体験をしたり、判断や分別に囚われずに、本質的に物事をあるがままにみることができるようになることを体験的に知っていました。

そして、私たちの苦しみや悩みや問題の多くは、左脳の働きである「分別」「判断」に私たちが囚われてしまうことで、私たちがそれらを自分自身で創り出しているということに気づきました。

一つ分かりやすく例えれば、左脳は本質的にはない「私」という仮定を現実生活を生きていく上で創り出します。そして「私」と「他」が分離しているという仮定を創り出します。それが発展して本質的にはない「私の」「誰かの」という仮定が生まれます。

それがどんどん発展していき本質的には分かれていない1つのものを2つにどんどん分けていきます(分別)そして、その分かれたものに本質的にはない意味付けをしていきます(判断)良/悪、正/誤、優/劣、味方/敵などなど。

最後には仮定だったものにいつの間にか囚われて、本物と錯覚しまうようになり。対立が生まれ、さらには戦争に至るようになってしまうという風に。。

彼女の言うように現代では多くの人が左脳の働きを優先して生きています。

それゆえに社会もそれを反映したものになっています。

左脳のベーシックな働きの「する/Doing」という機能に常に無意識に囚われています。なので、常に何かを求めて、過去や未来を気にしながら、走り回って、「~をしなければならない」という思い込みに多くの人が駆り立てられています。

それゆえに頭の中も同様に走り回って、常に「考える」状態が続きます。

一方、左脳は現実を「現実化」する大きな力の一部も担っています。本質的にはない「私/自分」「制限」「時間」「空間」「世界」「人生」を創造する力があります。これを私たちはあまりにも普通にやっているので気づきませんが、これは凄いことなのです。。左脳があるゆえに私たちは現実生活を送れるのです。

右脳のベーシックな働きは「ある/Being」という機能です。右脳は本質的には私たちは「無限」であり「完全」で「幸せ」であること。「しなければならないことは何もない」ということや「いま・ここ」しか本当は存在していないということを本能的に理解しています。

別の言葉を使えば、常に「感じる」状態を保っています。また、高度な直感やひらめきを得る力もあります。しかし、右脳だけでは人は普通に生活するのは困難です。彼女はリハビリに8年かかって、その間に多くの苦労もあったようです。

最後に、彼女が訴えているように、一人一人が自分の左脳の「分別」「判断」「私」「する/Doing」「考える」という機能があることを「しっかりと自覚」して、それを「制御」し、それに「囚われず」に、優位になり過ぎている左脳の働きを鎮めて、右脳とのバランスを取り戻していくことで、一人一人が「いま・ここに在る」時間が増え、幸せに平和になり、社会もそうなっていくというメッセージに共感します。。

この体験を綴った彼女の著書「奇跡の脳」で引用されている良い言葉があります。

「悟りは、学ぶことではなく、学んだことを忘れること」深い洞察を含んだ良い表現です。。

この、優位になり過ぎている左脳の働きを鎮めて、右脳とのバランスを取り戻す、

具体的な実践方法の一つが、いつも書いている「いま・ここ」を「気づき」をもって生きるということだと思っています。

彼女の著書「奇跡の脳」も読みましたが、彼女が右脳世界について言っていることと、ブッダや優れた高僧の伝えていることの多くに共通点があるのにすごく驚きました。。

「いま・ここ」を生きる

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1754258706&owner_id=956055

~アメブロからの転載~

http://ameblo.jp/tajin2011/