足さばきについて
2017.10.20 23:00
剣道の足は、右足が前で左足が後ろです。その形のまま、すり足で前後左右に動きます。例えば、前に進む時も左足が右足の前に出ることはありません。
そして、進行方向にある足から動かします。つまり、前に出る時は右足から、逆に下がる時は左足から踏み出します。同様に右に行く時は右足から、左に行く時は左足からとなります。
これを、送り足と言います。左上段の構えの時は左足が前になりますし、開き足(右足を左足の後ろに動かす足運び)や歩み足もありますが、稽古や実践ではほとんど使いません。基本的には常に右足を前にした送り足です。
そして、左足は30度くらい、右足は紙一重くらいに踵を浮かせます。これは、素早く動くためです。
踏み込む時は左足で強く床をけり、右足の裏で床を踏み鳴らします。この時、右足のかかとから着地すると、かかとを痛めてしまいます。音を出すのは主に足の裏の指の付け根あたりです。最初は中々良い音が出ませんが、慣れると「パン」と乾いた大きな音が出るようになります。
実は打突が一本になるかどうかに、この足の音も大きく関係しています。気剣体が一致していなければ有効打突にはならないので、単に打突部位に竹刀が当たっただけでは一本になりません。「メン」や「コテ」の声と同時に大きな足の音がすれば、一本になる確率は高くなります(気剣体の一致については、別の時に詳しく説明します)。
文章だけではなかなか伝わらないと思います。百聞は一見にしかず。稽古会で体験してみるのが一番ですね。
剣知会の稽古では、スポンジリレーやすり足鬼ごっこなど、楽しみながら足さばきの練習が出来るメニューを用意しています。
楽しみにしていてくださいね(^^)
稽古会については、こちらをご覧ください。