インタビュー①井上瑠菜
第一回は、主宰井上瑠菜さんです。よろしくお願いします。
お願いしまーす。
主宰を務める露と枕が、いよいよ旗揚げ試演会を迎えるにあたって。
まずは、演劇をやっていこうと思ったきっかけは何だったんですか?
中学、高校と演劇はやっていたんですけど、大学受験の時に自分のやりたかった2つのことを、受験の結果に託したんです。第一志望が一橋、第二志望が早稲田で、一橋に受かったら記者になろう。早稲田に受かったら、演劇を続けようって。結果、早稲田に行くことになったんですよね。
どうして記者になりたかったんですか?
ドキュメンタリーとか、社会風刺とか、そういうものに昔から興味があって。「実録○○事件」みたいなルポルタージュとか大好きなんですよ。でも、母は「危ないからやめてほしい」って。別に、戦場とかに行こうとしてたわけではないんですけどね(笑)
一橋に行っていたら、演劇はやめていたいたんでしょうか?
ぶっちゃけ、一橋に行っていても、なんだかんだで続けていたかも。むしろ早稲田に行くことになって、少しほっとしていた自分もいたので、そういうことなのかなって。
大学で演劇をするのに、どうして早大劇研を?
もともと早稲田が演劇で有名なのは知っていたので、色々な演劇サークルの新歓ブースとかをいろいろ回ったりしていました。 劇研は、旗揚げができるし、ストイックだし、何より新歓公演(東京ジャンクZ Vol.4『蒼いラフレシアの鼓動』)がすごく面白かったんですよ。
しかも、実際の稽古に行ってみたら、ブースで声をかけてきた、すごく地味な先輩が、意味わからないくらい動いて、面白くて。本当になんなんだろうここは、、、って。そういう部分も劇研の魅力だなって思いました。
今年、瑠菜さんは劇研史上4人目の女性エチューダー(新人担当)だったわけですが、やってみていかがでしたか?
本当に、やってよかったと思ってます。芯が通ったというか、ぶれなくなったというか。あと、口が悪くなりましたね(笑)
新人たちも本気で来るので、こっちももちろん本気でぶつかって。なんでもはっきり言えるようになりました。ただ、今年の新人たちは器用な子たちだったので、なんか教えてもらったことの方が多かったな、と。こいつらでよかったなって、思います。
映画でもアニメでも好きな作品ってありますか?
「相棒」が好きです!ちょうど新シリーズも始まりましたしね…!(前のめり)
必ず見てます。
演劇でいうと「タクフェス」が好きです!“日本一泣ける”と言われる宅間さんの作品には影響を受けました。マンガは、「フルーツバスケット」っていう作品が好きなんですけど、泣けるマンガとしてギネス認定されたんですよ。
そんな曖昧なギネスがあっていいのか(笑)
ね(笑)
作品のアイデアはどこから?
小学校6年の時、仲の良かった友達が一人もいないクラスになっちゃって。そこでちょっとグレて、授業中に小説を書き始めたのが創作のきっかけでしたね。 実際にあった事件とか、見た夢とか。
あとは、よく現実逃避でいろんな妄想をするんだけどね(笑)それが元になってたりもします。前作『せみのさなぎ』は、高校の古典の時間の妄想の賜物です。
じゃあ、古典の成績もいい感じでした?
うーん、実はあんまりかな。得意教科はね、数学だったの(笑)
演出家としては、どんなことを意識していますか?
役者のみんなに“私にはできないことをしてもらっている”という意識を持ち続けていきたいと思っています。役者から出てくるものひいては役者を信頼すること。自分の仕事は役者に演技をつけるというよりも、役者から最大のものを引き出すということだと思うので。
さて最後に、ズバリ本作『白に色づく』の最大の見どころは!?
「もう、いいよ」という台詞があるんですけど、ぜひそこに注目してもらいたいです。
作品に込めた思いが、色々ずっしり詰まっている台詞です!
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露と枕旗揚げ試演会『白に色づく』
【作・演出】井上瑠菜
【出演】小林桃香、澤あやみ、月館森、中野華子、川久保晴、奥泉、佐藤ひかり
【日時】2017年12月7日(木)~11日(月)
7日19:00・8日19:00・9日14:30/19:00・10日14:30/19:00・11日19:00
全7ステージ
【会場】 早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ
【料金】自由設定制
【ご予約】 https://ticket.corich.jp/apply/87124/
【お問い合わせ】
Mail tsuyu.makura@gmail.com
twitter @tsuyu_makura