土潤うて蒸し暑し(7月28日配信メルマガ)
いつも三宅商店をご利用いただきありがとうございます。
メルマガをご無沙汰しているうちに夏真っ盛りとなってしまいました。。。
本日7月28日は旧暦において1年を72当分して季節の移りを表している、七十二候の第三十五候「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」。その言葉の通り毎夏お馴染みの蒸し暑い日々が続いています。
すっかり局所的となった雨の降りかたも相変わらず。ちなみに8月2日の第三十六候は「大雨時行(たいうときどきにふる)」です。もうそのまんまです。ぴったりです。
東北から九州まで土砂災害の警戒は続いておりますが、土砂崩れ予備軍の地域は日本中に無数にあるとも言えます。急峻な地形を切り開いて集落や道路を作っていることも当然ありますが、私たちの裏山の多くが杉林で覆われてしまっていることも無視できません。
杉やヒノキなどの針葉樹は、広葉樹と比べて深い根をはりません。さらに挿し木によって植樹された木の根っこは、実から成長した木と違いタンポポの根のように地中に深くもぐる「直根」がないそうです。20mを超える杉に、たかが2m位のヒゲのような根しか生えないそうで、これがいかに倒れやすいかは想像に固くないと思います。
そして根がしっかり生えないと大地の保水力は落ちますから土砂崩れを誘発しやすくなってしまいます。保水力の点では、里山が杉林になってしまったことで、田んぼができなくなってしまった地域もあります。
原発事故ではありませんが、土砂崩れの多くも人災的要素が色濃いのです。災害が起きると行政はすぐに対処療法的な大工事を施してしまいますが、それらは根本解決にならない上、私たちをまた更に自然から引き離します。森を根本的に再生しなければ、これはイタチごっこでしかありません。
素晴らしいことに、今、森の健全化のための間伐や、落葉広葉樹の植林などに力を入れている人が増えてきています。
自然は互いに支えあう強力な循環の中で生きています。私たちはそこから偉そうに資源をいただいては自然を破壊するわけですが、享受している資源を枯渇させないためにも、ライフスタイルをちょっとづつでもシフトしていきたいものです。
そんなライフシフトの一つをパーマカルチャーと呼んでいます。前置きが長くなりましたが、そんなライフスタイルの手引きをわかりやすく図解した絵本が三宅商店に入荷しています。
※久しぶりの三宅商店メルマガはテキスト形式でお届けします。
最近店主がメルマガを始めまして、個人的にもいくつか他の作者のメルマガを購読してみますと、古き良きテキストメルマガの良さにしみじみ感じ入っています。
■ ■ 目次 ■ ■ ■ ■ ■ ■
1)パーマカルチャーな絵本
2)土曜の丑の日と夏の食べ物
3)真夏の炭酸は最高です
4)夏フェスに行こう
5)フェスに役立つ三宅商店セレクト
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
1)パーマカルチャーな絵本
パーマカルチャーとはデザインです。
実践者の多くが地方にいるのもあって、田舎暮らしや農業なんかと結びついてしまう方も多いのがパーマカルチャーだと思うのですが、これはデザインの話ですから都会でもできるんです。
例えば昔から家庭で行われてる「お風呂の残り湯で洗濯機を回す」というのはまさにそれ。「暖房器具の近くでヨーグルトを発酵させる」とかもまさにそれ。バラバラに配置してしまうと二度手間三度手間となる要素を、一度きりで廃棄してしまう貴重な資源を、ちょっとした生活のデザイン変更で効率よく使おうというものです。
この世において無駄なものなどありません。
生かしきれていない資源に再び命を吹き込むために工夫できることは多いです。ゴミだと思われていたものがアイデア一つで宝物になるのは、今流行りのアップサイクルの製品を見ればわかるかと思います。
絵本の内容も田舎に暮らしてないと出来ないようなことも多いですが、その考え方そのものは都会でも応用できるものです。大きく見れば都会と田舎の配置それ自体も重要なデザインですから、都会とか田舎とかいう垣根を超えたところにパーマカルチャーは佇んでいるのかもしれません。
2)土曜の丑の日
話は暦の話題に戻りまして、7月28日現在、世間は土用真っ只中です。土用の丑の日で有名なので夏のイメージが強いですが、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を土用と呼び、季節間の移ろいの調整期間と位置付けられています。
季節の変わり目は風邪をひきやすいと言われるように、土用は私たちの体を注意深く観察し、改めて養生に意識を向ける時間とも言えます。
土用の丑の日(今年は7月25日と8月6日)と言えば滋養満点の「うなぎ」が有名ですが、元々は「う」のつく食べ物ということで、うどん、梅干し、瓜なども食されてきました。どれもさっぱりして夏にぴったりですね。
その中でも夏が旬の瓜(きゅうり、スイカ、ゴーヤなど)は火照った体をひんやり冷ましてくれます。瓜に限らず夏野菜だったり、夏の定番の麦茶もそう。その季節に必要なものは自然の方から手を差し伸べてくれています。
一年中なんでも手に入る時代だからこそ、ちょっとした食べ物のチョイスで季節と地球とリンクしていきたいものです。この原稿も冷えた麦茶を飲みながら書いています。
3)真夏の炭酸は最高です
麦茶も良いですが炭酸も飲みたいですよね?炎天下を汗だくになりながら歩いていると、誘惑するように自販機が鎮座していたり、コンビニが待ち構えています。日本の飲料自動販売機の数は250万台を超え、コンビニは5万店を超えているそうです。そして待ち構えたように歯医者が7万件近くあります(笑)
時には誘惑に負けて○ー○をなどを飲むなんてこともありますが(たまにです)結局は最初の数口で満足してしまうものです。最初から量の少ないのを買えばよかったと思うわけです。
三宅商店でもロングセラーとなっているヒカリ食品のジンジャーエールは本物の生姜を使った、完全無添加、オーガニックでありながら、価格も140円とお手頃。250ccのサイズ感が絶妙です。ちょっとした炭酸欲求を満たしたい方は家に常備しておくのがオススメ。家にこのジンジャーエールがあれば!と思うことがちょこちょこあります。
●他にもヒカリ食品のオーガニックドリンク取扱中
4)夏フェスに行こう
さて店主・三宅のバンド「犬式」の次回の出演が迫ってきています。8月11日金曜日(山の日)に岐阜県は八百津町のRainbow Child 2020に出演します。Dachambo、光風&Green Massive、Sugar Soul、横川圭希!etcの豪華出演陣の中、犬式はトリを務めます
Rainbow Child 2020では震災以降、原発事故の影響で外で思い切り遊べなくなった子供たちを招いて保養文化を築いてきました。八百津町は豊かな山と美しい清流が魅力の場所。会場を囲むように流れるは木曽川。マリンスポーツ体験なんかもできます。暑い夏を最高に熱く、皆でいい思い出を作りましょう!
※くれぐれも熱中症にはお気をつけください。
犬式オフィシャルグッズ好評販売中
5)フェスに役立つ三宅商店セレクト
●ミツロウラップ「Bee Eco Wrap」
三宅商店でも「ど定番」商品となったミツロウラップ。100%天然素材で、洗えば何度も使えて、ミツロウとホホバオイルの抗菌効果が食材を新鮮に保ちます。日本だといわゆる「○ランラップ的」にお皿に入った料理に封をするのに使われる方が多いですが、本場オーストラリアで最も多い用途はサンドイッチを包むことだそうです。何しろミツロウラップは変幻自在に形を変え、自身の粘着性で固定できますから、しっかりとサンドイッチを包み込んで「お弁当箱」になります。
テレビを見ないのでチェックしていませんが、マツコデラックスさんの「マツコの知らない世界」の「パン弁当特集」でも取り上げられたそうです。あまり汁の出ないサンドイッチならそのままでも良いかもしれませんが、どっちみちミツロウがベタベタついてしまいますから、プラスチックバックに入れるのがベターでしょう。
●完全防臭プラスチックバック「OPサック」
OPサックは強靭で完全防臭・防水・防塵のジップ付きプラスチックバック。ミツロウラップと組み合わせれば鬼に金棒です。小さなお子様をお連れの方はオムツ入れとしても安心です。
●籾殻でできたお皿「EcoSouLife [HUSK]」
お弁当を持っていくのも良いですが、せっかくのフェスですから出店のご飯も物色したいですよね。天然素材100%。そのうち籾殻99%のEcoSouLifeのプレートとボウルは軽くて、丈夫で、アウトドアユースにピッタリです。土に埋めれば2~4年で自然に還っていきます。地球の循環を食卓に。日々の暮らしに一層の感謝を与えてくれる逸品です。
●虫除けその他にハッカ油
そんな楽しいアクティビティの隙をついてやってくる蚊、ぶよ、あぶ、、、
そんな時に一つ持っていると重宝するのが、北海道は北見で愛され続けている「ハッカ油」です。
【虫除けに】
スッキリ爽快でハッカの香りは私たちには快適ですが(苦手な人もいますね)、虫たちに取ってはとても嫌な匂いなんです。洋服や布団にシュッとしておくと、不快な虫たちを撃退できます。(原液でも、以下に紹介するハッカスプレーとしても)
このハッカ油はもちろん天然素材100%。食品添加物でもあり、お菓子づくりや飲み物にもお使いいただける安心安全な素材ですので、環境にも優しいスグレモノです。もっとすごいのはハッカ油が持つその万能ぶりでもあります。
【制汗や消臭に】
ハッカスプレーは制汗や消臭にも使えます。汗だくになって遊び倒した後に何処かに寄ったり電車に乗るときも安心。清涼感も抜群です。
【リラックスに】
ハッカ油を数滴手に垂らして患部に揉み込むようにマッサージすると、湿布を貼ったようにスーッとして気持ちいいです。使った筋肉はケアも大事です。お風呂に2~7滴入れても◎
【眠気に】
遊び疲れた帰りの運転は、気をつけていても突然の眠気に襲われることも。ハッカのスーっとした香りはそんな眠気をスッキリさせます。他にもここで語りつくせないくらいの使い道があるハッカ油。アウトドアのお供以外にも、一本あると重宝します。騙されたと思って(騙してませんが)是非、生活に取り入れてみてください。
最後に、ハッカスプレーの作り方をご紹介。
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《ハッカスプレーの作り方》
・無水エタノール…10ml
・ハッカ油…適量
・精製水…90ml
用途によってハッカ油の量を調整して下さい。
(虫除けには20~60滴程度、制汗には5滴程度、消臭には10滴程度)
※肌の弱い方は原液が肌に触れないように注意
※ハッカ油はポリスチレン(PS)を溶かしますので、それ以外のスプレーボトルをご用意下さい。
※虫たちに加え、小動物にも嫌な匂い。特に猫はハーブ成分を分解できないため危険です。飼われている方は使用に注意してください。
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5)最後に
いつも過ぎてみればあっという間の夏休み。抜かりない準備で最高な夏にしたいものですね。と言っても冒頭で触れていた七十二候は8月7日の第三十七候において「涼風至(すずかぜいたる)」となります。そしてこの日を持って暦の上では秋。「立秋」です。もはや現代日本においてはなかなか共感できませんね。
しかし夏の土用が終わりたての立秋が昔から涼しいわけがないとも思えます。それでは何のために土用の丑の日だと言って鰻を食べているのか分かりません。
土用が終わることで、「とりあえずもう涼しい」と言い聞かせていたのかなと思いを馳せつつ、もしかすると中国から来ている七十二候ですから中国(のどこか)ではこの時期もう涼しくなるのかなと思いつつこの8月7日の立秋を迎えてみたいと思います。
皆さんも涼しい風が吹き出したタイミングを気にかけてみては如何でしょう。実はそれが8月7日となるかもしれません。それでは。
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