離婚に向けて何が起きたか【僕らふたりの物語 10】ーふたこわたる公式ブログ「人々よ、自分の祖国を取り戻せ!」
僕とパートナーのけいこちゃんが、大変な道のりを超えて今のような関係にいたる物語。
番外編1です。ちょっと書きそびれたことがありました。
その7 問「どうしたら、ずっと二人で愛し合える関係を築けたのか。」
その8 分かれ道「自分のヴィジョンを生きないものは、死んでいるも同然だ。」
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書きそびれたことがあったので、今回は番外編。
話は前後するのですが、僕の離婚が決まっていくプロセスのこと。
このエピソードは僕にとって重要だし、参考になる人もいるかもしれないので番外編として紹介します。
僕はけいこちゃんと比べると、そうそうに離婚が決まりました。
ただそれは、僕がはっきり意思を持って離婚に突き進んだわけではありませんでした。けいこちゃんと一緒になるために離婚を決めて、実際離婚して、本気の愛を示した、ということでは「ありませんでした」。
実際にはどうだったかというと。
(先日見に行った札幌郊外の紅葉)
離婚前の最も辛い時期に僕は最も信頼しているカウンセラーである、認定プロセスワーカーでアメリカ在住の藤崎亜矢子さんに助けを求めました。
僕は、当初はっきり見えていたはずの道が見えなくなり、どうあることが「自分の愛を全開にして生きることなのか」、この先何を選択していったらいいのか、すっかり混乱していました。
それで何度かオンラインでのカウンセリングを受けたわけです。
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僕は普段はそれなりに意思の力が強いし、ここを目指すと決めたらかならずたどり着きます。そうしたコミットメントができるようになって初めて、それでもどうにもならないこととの境目が見えてきて、個人を超えた運命の流れのようなものがはっきりわかるようになります。
元妻との関係では、付き合い始めた時も、結婚を決めた時も、そうした要所要所で僕の個人の意思よりは、運命の流れのようなものが作用しているというパターンがあった。そのことを指摘され、確かにそうだと思ったのでした。
その流れを決めているものは、僕の意思ではない。なんらか運命を司る者がアレンジしているとしか言いようがない状況があって、僕はその流れには抗えない。僕の頭でわかる範囲を超えた宇宙の神秘が働いている。
「これを二子さんが責任感じて個人でどうにかしろというのは酷ですね。それは生身の人間には無理だよね。」というようなことを言ってもらって、僕はとても救われる気持ちになりました。
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そのあと、「その運命を司る者は何者なのか、そこから見ると僕や今の状況はどう見えるのか。」亜矢子さんがそういうふうに聞いてくれました。僕はなるほどと思って、その存在の場所に立って眺めてみました。
すると暗がりでうずくまっている僕と、そこからすこし離れたところにスポットライトのように、恩寵の光が降り注いでいる映像が見えました。映像の中の僕にはそれが見えていないこともわかりました。でも確かに恩寵の光が降り注いでいる。
そしてなによりこの「司る者」は、胸を痛めながら僕の力を信じながら見守っていました。そこには深い深い慈愛があるのがはっきりわかり、現実の僕は涙が止まらなくなりました。
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カウンセリングを通して僕はこの件について、自力ではどうにもできないことを、自分の意思でどうにかしようとしていたということ、そして、自分の意思でのコントロールを手放した時に、精妙なアレンジがはたらくということを、自然と信じられるようになりました。
そうしたらその後の展開はけっこう早かったと思います。
元妻と話し合える状況を整え、話し合い、離婚することが決まり、離婚の手続きをしました。
もっとも全てをうまく話し合えたわけではなく、未完了なプロセスをたくさん残したことは、その7に書いた通りなのですけれど。
まあでも当時の僕の力では、あれが限界だったなと思います。
離婚してから今に至るまで、僕は自分では想像もつかないところまで運ばれてきたなとも感じています。