セルバチコとソーセージのオイルパスタ
今月のおすすめ野菜
セルバチコ
アブラナ科エダウチナズナ属の野菜。原産地のイタリアではRucola selvatica (ルッコラセルバティカ)と呼ばれています。和名はキバナスズシロ。細い葉に切れ込みが入り、ごまのような独特の風味と、ピリリとした辛みや苦みが特徴です。
「野生のルッコラ」といわれるだけあって生命力が強く、暑さや寒さで地上に出ている葉が枯れてしまったり、地上に出ている株を切り取ったりしても、根の部分が生きていれば再び芽を出すほどです。しかし、セルバチコとルッコラは同じアブラナ科ではありますが、詳しくはセルバチコはエダウチナズナ属、ルッコラはキバナスズシロ属と分類が異なっていて、見た目にも違いあり、植物学上では実はセルバチコがルッコラの野生種であるとは言えません。
古代ローマでは滋養強壮の食品として栽培が始まっていて、食べられていたと言われます。野生のものは、現在でもローマ周辺を生息地として自生しています。日本でも、1980年代後半から始まったイタリア料理の流行で知名度が上がり、サラダやピッツア、パスタなどに使う需要も高まり、現在では愛知県や静岡県などで国内生産が行われ、比較的簡単に手に入るようになりました。
栄養豊富な野菜で、主な成分はビタミン類やミネラル・β-カロチン。ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・カルシウム・マグネシウムなどを含みます。大根や辛子などと同じ辛み成分であるアリルイソチオシアネートが含まれていて、抗菌作用や抗がん作用、血栓予防などに効果があると考えられています。
材料 (2人分)
セルバチコ(べビーサイズ)15g
パスタ(1.6㎜) 200g
ウインナー 5本
オリーブオイル 大さじ3
にんにく 1片
塩 適宜
黒胡椒 適宜
パルミジャーノチーズ(削る) 大さじ1
作り方
1.セルバチコは水洗いし水気を切る。ソーセージは縦4等分に切る。にんにくは皮をむき包丁の背でつぶす。
2.鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩(分量外)をいれパスタを袋の表示どおりに茹でる。
3.フライパンにオリーブオイルと1.のにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったらソーセージを加えて炒める。
4.3.に2.のゆで汁を50cc入れ、混ぜてソース状に乳化させ、、茹で上がったパスタを加えて絡める。最後にセルバチコを加えて軽く混ぜ、塩と黒胡椒で味を整え、器に盛りつける。仕上げにパルミジャーノチーズを削る。