自然豊かな、アヌシーで暮らす
ワクワクとドキドキを胸に、Gare de Lyon, Paris(パリのガール・ドゥ・リヨン駅)から、留学先のAnnecy(アヌシー)を目指します。
フランスの高速鉄道TGVで、パリから4時間ほど。
実は、旅行会社に手配してもらったTGVチケットの日付けに誤りがあることが、成田空港でチケット引き渡しの際に発覚して…
なんてこと!どうしよう…と出発時からブルーに。自分でパリの駅窓口で事情を説明して、正しいチケットを再発行してもらわないとならないというのです。
成田からパリに到着するまでの飛行機の上では、映画を観ずに、ひたすらチケット交換のための単語や言い回しを調べてはノートに書き出しました。
通じないときのために、正しい日付と時間を記したメモも用意して、準備万端に。
それが意外にもすんなり理解してくれて、更に、日本円にすると5000円も戻ってきました。ラッキー!
TGVは日にちや時間帯によって、割引することがあるし、自分で予約すれば手数料が掛からないのでお得でした。
さて、アヌシー駅に到着すると、ホストファミリーのルイさんが、車で迎えに来てくれました。ホッとして爆睡。。
山のある地域に滞在するのは初めて。
都会とは、空気が全然違います。
空気がおいしくて、何度も深呼吸。
午後2時過ぎ、ホストファミリーのお宅に到着すると、奥様のマリさんから学校までの簡単な地図を手渡されました。
ぽかーん「?」としていると、夕飯まで時間があるから、今から学校まで歩いてみては?と。なにやら徒歩1時間掛かるらしい… 日曜日のバスは間引き運転で、なかなか来ないから、歩くしかないと。
極めつけは、「留学生はみんなやってきたわよ〜」と。郷に入っては郷に従え。やるしかない!意を決して、学校へ。それにしても、適当な地図だな〜
車もまばらで、誰も通りにいない日曜日。
ひたすら街まで歩きます。帰り道は登り坂… 荷物を持って歩くのは、慣れるまでキツかった。
慣れれば意外と気持ち良くて、いい運動に。ただ毎日かなり歩いたので、日本から履いてきた靴は壊れてしまいましたが。
途中、旧市街を通ると…
石造りの素敵な建物が!
中には沢山のお店があり、観光客で賑わっています。定期的にマルシェが開かれていました。
メレンゲ菓子が積み重なって、可愛らしい。
思わず立ち寄りたくなる、コーヒースタンド。
のんびりできそうな空間。。
パパとお散歩中の、微笑ましい風景。
アヌシー湖が見えてきました。
学校はこの付近です。
湖が透明。水がきれいなので、白鳥や鴨が、気持ち良さそうに泳いでいます。
アヌシーの自然は、到着したその日から、私の心を癒してくれました。
更に、あれもこれもやらなきゃ!というのが無かった、ということも大きかったのですが、自然の力が、日本からのせかせかしたペースを落としてくれました。
日本を離れて一人海外にいると、周りの情報が入りにくいので、自分に集中できます。自分はどうしたかったのか?などなど、心の声を拾いやすくなります。
日曜日は、大空の下でピクニック。
子どもがはしゃいで賑やか。
アヌシーの自然豊かな暮らしの中で見えてきた、自分のベースというのは、10年経った今でも変わらず…
基本、私はこうしたいんだな、ということを確認するいい機会になりました。
旅をすると、自分が見えてくるって、本当ですね。