上林の涙に物申す
クライマックスファイナルステージをモノにし、
日本シリーズ進出を決めた福岡ソフトバンクホークス。
そのセレモニー中に、上林選手が悔し涙を流しているシーンが
何度かテレビに映し出された。
上林は2戦目までノーヒット。
3戦目からは先発を外され、
そして5戦目はベンチ入りもできなかった。
その悔しさからあのような態度になったのだと思う。
ネット内でそのことを触れている人も多く、
それらを集約すると
・上林の泣いている姿を見てウルっと来た
・この悔しさをバネに日本シリーズは頑張れ
・勝っても悔し涙とは大物。将来が楽しみ
このような声が多かった。
・・・が、
私個人の意見を書かせていただく。
上林よ。
あそこで泣くのは、いかがなものか?
たとえばクライマックスシリーズで敗退した。
相手チームが喜ぶ姿を見ての悔し涙。
これは、わかる。
それから勝利してのうれし涙。
これもわかる。
で、今回は勝利したのに自分は活躍できなかったからの悔し涙。
これはどうなんだ、である。
工藤監督が盾をもらい、
内川がMVPを受賞し、
みんなが晴れやかな顔をしている中で
ひとり悔し涙。
わかるよ・・・わかるけど・・・
22歳なんだから。
大人なんだから。
あの場ではこらえようよ。
9月16日のパリーグ優勝の瞬間。
選手会長の長谷川は、ベンチ入りもしていなかったが
祝賀会では乾杯の音頭をとり、優勝の喜びを体で表現していた。
本当は、「優勝だ、やったぁ」なんて騒ぐ気分じゃなかったと思う。
前日までファームで汗を流していたのだから。
だけどそんな顔見せなかったよね。
優勝して喜ぶ主力選手とともにビールかけ。
内心は悔しかったと思う。
その悔しさがあったからこそ、
クライマックスでベンチ入りに間に合い、
そして先発出場し勝利に貢献できたのだと思う。
野球はチームプレー。
自分だけが活躍してもチームが負ければ意味がない。
逆に自分が活躍できなくてもチームが勝つ方がうれしい。
と、書かれるまでもなく
上林本人は「そんなことわかってらぁ」と思っているだろう。
そして日本シリーズでは、クライマックスシリーズの悔しさを
存分に晴らしてくれるに違いない。
期待してるよ。上林!