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秋に、かれる

2017.10.24 03:37

深まる季節に染められて、木の葉の色が落ちていく。

風が吹き、枝から一枚、葉が離れ、左右に揺られて落ちていく。

不確かに、それでも当然のように葉は舞って、先に落ちた枯れ葉の上に恋するように確かに重なる。

秋、一枚の若葉が枯れ葉を目指して確かにカレル。



季節の変わりに順応できずに身体が風邪をひく。

人の変わりに順応できずに心が風邪をひく。

煎じた忘れ草では癒されず、

身体に溜まった憂さを晴らすべく、歌に慰み求めて、女の歌う声に声を重ねる。

秋、病んだ身体のためか、無理に発した声のためか、喉がカレル。



誰にもなびかぬ女と口を重ね、身体を重ねる。

身体はとうに枯れていて、喜びを知らぬが、変わらぬ心に安堵する。

枯れた心に水をいれ、枯れた身体が赤く染まる。

秋、届かぬ思いを胸に、一人の女に好カレル夢を見る。