ゼット アルカディア ザ・プロⅢ アイアン
生産年式 1980年後半(推定)
現在では野球用品の大手であるゼットが、過去にゴルフ用品も生産していた。1980年後半には杉本英世プロとの契約でゴルフクラブのみならず、総合的な用品を販売していた。アルカディアもゼットのゴルフ用品に共通したネーミングだ。このプロ3というモデルは、1988年の年鑑カタログに掲載があるが、プロ1が敢えて言うならばスポルディングのイメージがあるデザインで、プロ2はパワーバーデザイン。即ちウィルソン的で、このプロ3は見ての通りマクレガー985に似たモデル。当時はノウハウもなく、しかし商機を逃さんとしたメーカーのゴルフ参入の陰には、長きにわたり生産に従事していた中小メーカーのノウハウがあり、こういったシリーズも、そうした中小からの持ち込み企画が多かったといわれる。当世流のアレンジとして、長めのブレードで、ホーゼルも低い デザイン。ソールから見るトウ側へのウェイトも抑えられているが、中高重心で伸びのある低い弾道のモデルとされるのは、このスタイルに共通したメディアのコメントだ。現在に残る組織に詳細を問い合わせたところ、1991年のカタログをお送りいただいた。それによるとプロIは杉本英世プロのモデルと告知されており、また、プロIIIのデータがあったので、記録として写真下に転載する。
1991年のカタログデータ
番手 ロフト ライ ダイナミックゴールド R 38.5~38.0 D0 S 38.5 D-1
2番 20 58.5
3番 23 59.5
4番 27 60.0
5番 30 61.5
6番 34 62.0
7番 38 62.5
8番 42 62.5
9番 45 63.0
PW 48 63.0
SW 53 63.0
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