New Yorkへ!!
今日まで1週間の秋休みでした。せっかくなので友達とニューヨークへ。ニューオリンズやシカゴなど、いろいろ考えましたが、やっぱり女子二人旅は都会が楽しい!ということでニューヨークに決定。見どころが多すぎて、大忙しな充実した旅行になりました。
前回ニューヨークに行ったのは実は20年前。小学生の頃、父に連れて行ってもらいました。こんなにも昔のことなのに、結構鮮明に覚えていて、よっぽど幼少の私にとって強烈な印象を与えたんだと思います。
せっかく行くので予習しよう!ということで、ニューヨークが舞台の映画を何本か見ました。そのうち良かったものを3本ご紹介。
ブルックリン
時代は1950年代。アイルランドからアメリカに移住する女性の話です。タイトルに惹かれて、最近のブルックリンのオシャレな風景とか見られるのかなぁと思ってレンタルしたらまさかの昔の話。でも見た映画の中ではこれが一番良かったです。故郷と新天地の間で揺れる女性が描かれていて、自分が上京したときのことを思わず思い出してしまいました。主人公の女性が瑞々しくて、そしてどんどん素敵になっていくのもこの映画の見どころ。
当時のブルックリンの様子もよく分かりました。アイルランドやイタリアからの移民がたくさんいて、コミュニティを作って頑張って生活を立ち上げて。ブルックリンって移民の街だったんですね。遠く離れた故郷のことを思いながら、ホームシックにかかりながらも少しずつアメリカの生活に慣れていく主人公を思わず応援しながら見てしまいました。
この映画を見て、英会話教室のアイルランドの血を引く先生のことを思い出しました。彼女の両親はアイルランドからアメリカにやってきたそうです。彼女はアメリカで生まれ育ったのでアメリカ人なのですが、アメリカって本当にこういう人たちで成り立っていったんだなぁと。彼女も主人公と同じく、白い肌に赤髪です。この映画、ケルト人が主人公っていうのも、なかなかいい味を出していました。
私の青春映画「スパニッシュ・アパートメント」を含む三部作の完結編。スパニッシュ・アパートメントはフランス人の主人公がスペインに留学に行く話。当時ちょうど同じような状況だったので、この映画のことはよく覚えています。同じキャストで、この物語は2部、3部と続いていて、今回見たのは最終章の第3部。最終章の舞台はニューヨークです。
留学時代のルームメイトと結婚した主人公はパリで平和に暮らしていたのですが、とあることがきっかけで離婚することに。そしてやってきたのはニューヨークのチャイナタウン。この映画が、ニューヨークの様子を知るには一番良かったです。外国人の目線から見たニューヨークというのは、私の目線とも被るし、ヨーロッパから来たというところも共感ポイントが沢山ありました。前編を見ていたら、同窓会気分で楽しめると思います。思わずスパニッシュ・アパートメントも見直しちゃいました。みんな大人になったなぁとしみじみ。
それにしてもこの映画、和訳のタイトルがダサすぎる!フランス語の原題は「CASSE-TETE CHINOIS」(Casse teteとは頭を悩ませる難題という意味)、英語タイトルは「CHINESE PUZZLE」。中華街での主人公の奮闘を表してるのですが、日本語のこのタイトルはどこかの三文ラブコメみたいでちょっと残念。
ニューヨークのブルックリンに住む熟年夫婦のお話。とーっても眺めが抜群な、日当たりも良い素敵なアパートの最上階に住んでいる二人なのですが、実は一つ問題が。それはエレベーターがないこと。この家に住んで40年の二人にとってはそろそろ足腰が辛くなってきました。そんな二人がこの家を売ることを決意するのですが…
ニューヨークの住宅事情がよく分かるお話です。築年数がかなり経っていて、エレベーターもない古いアパートの一室が1億円もするとか、家を売るときは「オープンハウス」なる、とてもストレスフルな内覧会をするとか、値段を決めるのはまるで入札のよう、だとか。相手の売りたい金額や、他の競争相手の出している金額も分からないからもはやギャンブル。くるくると変わる状況はまるでジェットコースターのようでハラハラドキドキしながら見てしまいました。キャストもなかなか良くて、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンは好演してたし、二人の心理描写も素晴らしかったです。大切な人との将来を思い浮かべながら、最後はほっこり優しい気持ちになれる映画。それにしてもニューヨークの物価って恐ろしく高いですね。東京が可愛く見えてしまいました。
おまけ
ピクセルという映画も見ました。80年代の人気ビデオゲーム「パックマン」が現代にやってきて、ニューヨークを食べてしまう、というおバカ映画だけど、マンハッタンが碁盤の目になってることがよく分かります。最強の方向音痴の私でもあまり迷わなかったからニューヨークはすごいです。