Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

violinist SAYAKA

本物って?

2022.01.17 08:08

2021年はなんとも多くの愛やエールに支えられ、そして音楽が無力なのでは?と思わされるような出来事がたくさんある複雑な年となりました。

今年も新年早々振り回されておりますが、損失覚悟にも慣れてくるというこのミュージシャンならではの諦め方?これでいいのだ?ろうか?

昨年は数字とばかり睨めっこして本当に辛い時期もありましたがその甲斐あって多くの助けを得ました。そして今年は音符とばかり向き合う時間が増えてきて。

なんたるこの幸せ感!!


最近音楽仲間と、日本独特のグルーヴの弱さみたいな話になる事が何度かありました。特にダンスミュージックとなると確かに本場のそれは力強くて、生きるための力であったりファミリーから引き継いだ血であったり。なんというか根本から違うというか。


私も留学したての頃はまずそのグルーヴだ、と多少の無茶をしながら入り込んでいきました。でもやればやるほど、「自分の音は?」と問いかけられるようで何度となく恥ずかしいような悔しいような思いをしました。


今日本で、あらゆるタイプの音楽を演奏していると、その時の自分が精一杯できる事をコミュニケーションしながら、他の人の音やほんの僅かな信号を受け取りながらキラキラした音にして鳴らすのがとても大事というか楽しい。

ホンモノ?をやりたいならば現地に行ってずっと演奏すればいい。

でも仲間と音を生み出したかったら、固定観念、できればプライドやコンプレックスから解放されてその時にしか流れない音を楽しまないと。


だから本物という言葉は芸術には必要ない気がする、この頃。

もうそんなこと言ってたらどんどん素敵な音が逃げていってしまう。


毎日時間は限られているけれど、今年はもう少し楽器と向き合えてもっともっと仲間の音に反応できるようになりたい!そういう人と出会いたい!


ということで今年もどうぞよろしくお願いいたします。