ペットショップを廃止せよ
コロナ禍での巣籠り需要が増えたことでペットを飼育する人がここ数年で増加した。
動物のお世話をして愛でる。とても素晴らしい善行だ。
しかし中には手に負えなくなるとネグレクトや遺棄、ペットショップへの返品という人道にもとる行為をする低俗な人間がいる。
そういった人たちは「自宅での時間が退屈だから」「人に会えず寂しいから」という安易な動機で衝動買いをしているのだ。
生命を一時の感情に流されて気軽に購入する側にも問題があるが、それ以上に生体販売を行っているペットショップが現存していることが大問題。
本国にはペットショップが各地に点在するが、海外ではペットショップのない国が幾つも存在するのだ。
記憶に新しいケースでは、フランスが2024年から犬猫のペットショップでの販売を禁止することを発表した。動物たちの平穏を、自由を、そして命を守るための取り組みや法案が海外では進んでいる。
しかし日本の動物愛護法は後れをとっていると言っても過言ではない。
生体販売は今だに続けられ、悪質な繁殖業者が後を絶たない。そしてペットオークションなる闇の流通システムも存在する。繁殖業者が子犬や子猫を持ち寄り、ペットショップの人間が競りの如く購入するのだ。
小さな命を物のようにオークションへかける。全くもって虫唾が走る鬼畜の所業だ。
今のペット業界は経済力がある。だから政治家への献金も行われている。
その結果、愛護法が進展せず、いまだにペットショップなる異常な店が我が物顔で鎮座しているのだ。
日本では2021年に改正動物愛護法が施行されたが、フランスのように生体販売禁止にまでは至っていない。
この国は一体いつになったら諸外国のように動物たちを苦しみから解放し、幸福へと導いてあげることができるのだろうか。
次回改正に期待したいが、良い結果が出るとは思えない。
「バビロン滅びろ」
「罪人には因果律で天誅を」