小藤石 Kotoite
2022.02.04 15:00
小藤石 Kotoite Ko
Mg3(BO3)2;直方晶系
IMAステータス:"Grandfathered" (IMAが設立された1958年より前に発見された有効な種)
鉱物名:笏洞鉱山を最初に研究した,東京帝国大学教授であった地質学者・岩石学者の小藤文次郎 (1856-1935) にちなむ.
模式地:北朝鮮,黄海北道,遂安 (スアン) 郡,笏洞 (ホルコル) 鉱山 (北鉱体)
模式標本:英国・ロンドン自然史博物館 (1938,1286);米国・ハーバード大学 (94750);米国・国立自然史博物館 (103502)
原記載:渡邊武男 (北海道帝国大学 / ドイツ・ベルリン大学)
- Watanabe, T. (1939) Kotoit, ein neues gesteinsbildenes magnesiumborat. Mineralogische und petrographische Mitteilungen, 50, 441-463 (IMA第一文献).
岩手県宮古市 根市鉱山 (Neichi mine, Miyako, Iwate Prefecture).FOV ~50 mm.
文献
- Watanabe, T., Kato, A. & Katsura, T. (1963) Kotoite, Mg3(BO3)2, from the Neichi mine, Iwate Prefecture, Japan. Proceedings of the Japan Academy, 39, 164-169. https://doi.org/10.2183/pjab1945.39.164
- 石山大三,野見山邦洋,水田敏夫,松葉谷治,佐藤 大 (1998) 岩手県宮古花崗岩体接触変成帯の上根市ドロマイトスカルンでのマグマ-炭酸塩岩の相互反応に伴う流体の特徴.資源地質,48,61-76.