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摺友禅

2017.10.26 05:06

 江戸時代、総鹿子禁止令が出されて総絞りの着物が自由に作れなかった頃「ならば染めで絞りを表そう」としたのが摺友禅の始まりだとか。今回この摺友禅を体験させていただきました。教えていただく先生は摺友禅作家の餅原豊氏です。

 まずは染疋田の型紙を見せていただきます。江戸時代に禁止された「総鹿子絞り=疋田絞り」の染バージョンを作るための型紙ですね。いわば摺友禅の原型です。型紙は紙を寝かせるところから始めて、和紙と柿渋を重ねては乾かし仕上がるまでに10年かかるとか。そうしてできた型紙は乾燥しすぎると割れてしまうため、湿らせてから新聞紙に包んで保管されます。そして使う時にだけ乾かされるのです。写真の型紙は30年以上使われていたものだそうです。


 説明を受けた後、いよいよ体験です。半襟と使う型紙を選ぶと先生が位置合わせをして細かい部分を染めてくださいます。

↓摺った所はこんな感じです。葉と茎は同色でも複数の型紙を使い、その濃淡で奥行きを出すそうです。

↓この型紙の場合、体験者は花を赤で擦ります。よく出る色なので、とにかくにじまないように速く速く手を動かすようにとの助言が。

↓ぼかしを入れていただいて、できました。

 ほとんどの工程で先生の手をお借りしていますので、当然仕上がりは綺麗です♪この後色止めをしていただいてから手元に届きます。楽しみです。


↓今回摺友禅を体験させていただいた場所です。ありがとうございました。