日本からお客さん(3)
タウランガのモーテルで軽めの昼食を食べたあとは、ホビット庄に向けて車を進めます。
ホビット庄のことを知らない方もいると思います。少しだけ説明をしておきます。
1892年南アフリカでジョン・ロナウド・ロウエル・トールキンと呼ばれる男の子が生まれました。彼が小さい時、イングランド旅行をします。当初は短めの旅行のつもりが父親の急死により、そのままイングランドの親戚のもとで、母親と弟の三人家族の中で育てられます。やがて大きくなりオックスフォード大学を卒業後、陸軍兵士になります。
退役後、オックスフォート英語辞典の「w」から始まる言葉の編集に携わります。その後リーズ大学で英語学の教授職に就き、4年を経てオックスフォート大学へと戻ります。
1925年から3年、年齢にして33歳の頃、彼は持ち前の語学力と想像力で架空の物語を完成させます。
・ホビットの冒険
・指輪物語
特に2つ目のタイトルは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
映画ロード・オブ・ザ・リングのモデルです。
やがて時が経ちハリウッドで映画産業が盛んになってくると、彼の物語を映画化したいという人が現れ始めます。アメリカ人映画監督スタンリー・キューブリックもその一人。
ただ、あまりの壮大な世界観から諦める人が続出。その後もしばらく、紙面上の物語として読者を惹きつける作品として愛されてきました。
ところが1998年9月、映画化不可能と思われていたこの物語がある展開を見せます。その発起人になった人はピータージャクソン。イングランド人の両親を持つニュージーランド人です。
ピーター・ジャクソン監督は指輪物語を映画化するにあたり、そのロケ地を探し世界を旅行していました。そして1998年9月、現在ホビット庄があるその上空を飛行機で飛んでいる時、すばらしい景色を発見します。
そしてR・J・J・トールキンが物語を書き上げてから約70年。1999年3月、ついに紙の中にしかなかった作品が実際に世の中に作られます。
私たちは今回、夜のディナーがセットになったプランでホビット庄を楽しみました。
バイキング形式の夕食と、音楽、ワインにコーヒーにケーキ。お腹一杯なのにそのあとはケーキが振る舞われました、私はケーキはパス。
その代わりに踊っているグループを発見、踊りに加わりました。
本当に物語の中にいるような時間でした。
一通りプログラムが終わると夜の10時前です、時間が経つのはあっという間。そのあとクタクタで宿に戻りヒーターで温めたベッドに入りました、とっても楽しい一日でした。
次の日、先輩と山に登る約束をしていたので体に鞭打って、マンガヌイ山に登ります。
そのあとは、オークランド市内で予約していた宿に先輩を送り届けてさよならしました。
*:ニュージーランドのガソリン相場は1.70NZD/ℓ、日本円だと約130円/ℓになります
一週間、二人でいろいろ見て回ったからか、この景色を一人で見たときは妙に寂しい感じがしました。
Oさん、今回は遠くから来てくださってありがとうございます。
また東京に行くときは声かけます。ご飯いきましょう😃✋
お仕事はほどほどに!お元気で♪
なお