愛を注ぐことと、関係を育むことのちがい【僕らふたりの物語13】
僕とパートナーのけいこちゃんが、大変な道のりを超えて今のような関係にいたる物語。
その13です。
シリーズの過去記事はこちらから
https://futakowataru.amebaownd.com/posts/categories/819316
僕らの関係が始まった当初僕は、
なんで特定の一人だけをパートナーとして愛するのか。
そのパートナーとは、本質としてはなんなのか。
僕は、愛を注ぐ、愛を届ける、ならいくらでも何人でもできるのに。
という疑問に対する答えを持っていませんでした。
その後こうして数年間、ほとんど毎日1時間から長い時は4時間近く話をしながら、お互いの真実を分かち合っていったときに、その感覚に変化が生じました。
けいこちゃんは1対1のパートナーシップへのこだわりがはっきりとありました。
愛し合うとは1対1でしかあり得ないし、1対1だからこそ意味がある。何人もを愛するなんて意味がわからない。と常々いっていました。
ふたこさんはどうしたいのか、この点をどう思ってるのか。
いやけいこちゃんこそ、愛を注ぐとか人に愛を持って関わるって事をどう思っているんだ。
そういうトピックで僕らは文字通り何百時間と話し込んだと思います。
***
僕は誰に対しても愛情を持って関わっていたい。真実から親切に関わりたい。
そして例えばきれいな女性がいたら賛美したいし、それは花や夕焼けを見て賛美するのとかわらない。
一方彼女はそういう場面にはとてもこころ乱される。1対1で愛し合うんじゃないのかと。そういうときに、徹底的に話し合うわけです。
でも、僕が人に愛を持って関わるのをけいこちゃんがいやがる展開があると、僕は僕で、自分の愛を全開に生きるのをじゃまさせてなるものかと、反応的にムキになったりしました。
「私との1対1の関係にコミットしてほしい」と何度も念を押され、「いやいや、だって僕は離婚までして待ってるのに、けいこちゃんこそ離婚するとか待っててとすら言わず、コミットしてないじゃないか」と返し、「ふたこさんがコミットしないことには、離婚するなんて到底できない」みたいな、どうしていいのかわからない会話がたくさんありました。
そんなわけで二人とも今ほどの理解がなかったし、二人とも傷を刺激されることも多いトピックだったので、この会話はなかなか困難を極めました。