扇ぐ
煽ぐ(あおぐ)とも書きますね。
顔が火照ってパタパタ。
焼鳥が美味しくなるようにパタパタ。
美女に囲まれて羽の扇子でヒラヒラ。
寝ている赤ちゃんに団扇でそっと送る風。
子どもの頃は扇風機の直撃風が気持ち良かったのですが、歳と共にふんわり空気が動いているくらいが心地よくなってきました。
私たちが扇ぐとき、風だけではなく気も送っています。
そんなつもりはなくても乗ってしまう、そういうものです。
だからこそ、気の良い大将の焼鳥は美味しい。
大切に扇いでもらっている赤ちゃんは、安心して眠ることができます。
熱の伝わりは、ある程度近づけば誰でも解りますね。
気の伝わりは気付きにくい。
でも、遠く離れていても伝わります。
武道場で真剣勝負があっていたら、近づき難いものを感じます。
会えなくても想いを寄せてもらっていると、安心したり楽になったり。
連絡しようと思っていたら、向こうから連絡が来たり。
私たちは通信しあっているのでしょう。
そういうことに気付いて大切にすると、たくさん起こるようになると言われます。
私はケアの施術中、よく手で扇ぎます。
扇風機の直撃風のような刺激より心地よかったり、不快なものの抜けがよかったりするからです。
酷く傷んで直接触れらないときも、手でそっと風(気)を送ります。
遠くの方にも届きます。
「遠隔治療」なんていうと特殊能力や胡散臭く聞こえるかもしれませんが、元々は誰もが持っていた能力だったはず。
信じてみると効くものです。
プラセボ効果だっていいじゃないですか。
自分でも出来ます。
傷んだ箇所に片方の手の平を置くか、少し浮かせてかざします。
人と場合によりますが、私は10~20cm浮かせて使うことが多いかな。
手を持っていきにくいときは、体のどこに置いてもかざしても構いません。
そして、もう片方の手で扇ぎます。
かざした手を扇いでもいいし、体表近くのどこでもいいです。
ハーレムの羽扇子くらいの揺らぎでしょうか。
息を長く吐きながら、フワ~ッフワ~ッと扇ぎます。
扇ぐのに疲れたら、その手の平を地面に向けるのも有りです。
寝てやっているなら、布団の上にペタッと手の平を置けば良いのです。
息を長く吐きながら、アースをとる気持ちで。
昨日うちの猫が避妊手術を受けました。
まだ傷跡痛々しく、保護着まで着せられているのでヨタヨタです。
そんな訳で、そっと扇いであげています。
術後の痛みと闘っている方にも、快復を祈って気を送ります。