ネコと昼寝
幸せな暮らしって何だろう
「ネコと昼寝」/群ようこ
「ネコと昼寝」は、
れんげ荘シリーズの第三段。
元広告代理店勤務の主人公が、
早期退職して
働かずに貯金を崩しながら
月10万円で生活していくお話。
主人公は、家賃・光熱費を払い
質素な食事をして
図書館に通い、
服は隣人からもらう生活をしている。
前作の「働かないの」では、
働かずに生きる主人公の生活を
肯定的に捉えられたんだけど、
今回は、貯金を食い潰していくだけの
生活にすごく不安を感じられた。
働くって嫌な思いすることも
たくさんあって
それでも実現したい何かがないと
主人公みたいに
気持ちが続かなくなることって
あるよな~。
自分を殺して得たお金で
贅沢をして暮らして幸せなのか・・・
考えさせられる。
生活のためなら我慢するしかなくても
何とか食べていけるなら
無理して働かないって
選択肢もありなわけで
前作までは、お金は使えないけど
時間はたっぷりある主人公の生活に
豊かさを感じた。
でも、今作では、
節約せざるを得なかったり
急な出費に対応できなかったり
金銭的に余裕のない生活への
迷いや焦りが主人公の中にあるようで、
もやもやさせられた。
もう一つ、今作で主人公は
迷い猫を待ちわびてしまうのだけど
悠々自適と孤独って同意語なのかも。
働いて人と関わるのに疲れて
人と関わらずに暮らせる環境に
来ても、幸せとは言えなくて・・・
どんな選択をしても
生きるってたーいへんだっっ。
お金よりも時間を
仕事よりも生活を
私は、仕事がしたい性分で、
夫にお金を稼いでもらって
生活できていることは
とてもとてもありがたいことで、
感謝しているのだけど、
産休中で自分がお金を稼いでいないことに
不安を感じてしまっている。
そんな中でも、だいぶ
お金をかけずとも生活の中に楽しみを
見いだせるようになってきた。
最近、生活の中で嬉しかったこと。
①近所のスーパーでやっていた
カボチャの重さ当てコンテストで
三等、1000円分の商品券をゲット!
②セブンイレブンの
ホットビスケットがおいしいと
話題になってたけどなかなか売ってなくて
待ちに待ってたら近所のお店にやっと入荷!
③娘の参観日に一緒に作った
クリスマスリースを飾って
生活空間を充実!
こうゆうことって
仕事をして得る達成感とは
全然違うんだけど、
時間に余裕を持って生活している
から得られる充実感なんだよな。
お金か 時間か
自由か つながりか
人それぞれ、欲しいものや
得られるものは違うと思うんだけど
自分なりに満足できる着地点を
見つけられたいいな。
「れんげ荘」の主人公の
もやもやは、次作でで解消されるかな。
いやー、一生迷い続けそうだな。
そんなもんなのかも。
続編、早く読みたい。