かながわ芸能歳時記 「チャッキラコ」
2017.11.13 15:15
小正月の港町を彩る少女たちの舞
チャッキラコ
(三浦市三崎/海南神社/1月)
綾竹に鈴と短冊をつけた「チャッキラコ」で舞う
チャッキラコは、毎年1月15日の小正月に三浦市三崎の海南神社と仲崎・花暮地区で行われる豊作・大漁を祈願する行事です。大人の女性の唄に合わせて、揃いの晴れ着姿の20人ほどの少女達が古風で優美な踊りを披露します。国指定重要無形民俗文化財でユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
「舞扇」と綾竹に鈴と短冊をつけた「チャッキラコ」を使い分けて踊る舞は、「初いせ」、「チャッキラコ」、「二本踊り」、「よささ節」、「鎌倉節」、「お伊勢参り」の6通りがあり、これらを総称してチャッキラコと呼びます。
起源として二つの伝説が伝えられています。一つは、海南神社のご祭神藤原資盈公の奥方盈渡姫が、村の娘たちに教えたというもの。もう一つは、源頼朝が三崎来遊の際、磯取りしていた親子に舞を所望し、母親が唄い、娘が舞ったというものです。
住所:神奈川県三浦市三崎4-12-11(海南神社)
交通:京浜急行「三崎口」駅から京急バス三崎港方面バスにて
「三崎港」下車 徒歩3分
日時:2018年1月15日
お問合せ:三浦市教育部文化スポーツ課 046-881-1111
◎同時期(1月)開催のその他の祭り
汐神楽(鎌倉市材木座海岸/2018年1月11日)
福踊り (小田原市根府川/寺山神社/1月13日)
監修:神奈川県民俗芸能保存協会会長 石井一躬
協力:三浦市教育部文化スポーツ課
写真提供:三浦市教育部文化スポーツ課