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詩:『風のまぼろし』

2017.11.02 07:03

 風が忘れた


 遠いまぼろし


 さらさらと


 海の砂を


 流すように


 心の中を


 吹き過ぎてゆく


 忘れたいのでも


 忘れたのでもなく


 ただ成すがままに


 あるがままに


 身を任せたら


 儚く消えた


 それだけのこと


 幾年月の


 時間をかけて


 濾過された


 透明な時間の


 まぼろしが


 風に散った


 だけのこと



詩:麻美 雪