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高橋耕也.com

自然を活用した保育・育児教育勉強会に参加して

2017.11.03 00:12

文科省の保育・育児教育の要領が変わったことをご存知ですか?

政府の意向としても幼児期の教育が後々非常に大切だという見解で要領を大きく変えてます。

要領→http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/you/nerai.htm

・非認知教育の重要性

保育園と幼稚園の教育目標は同じ。ひとことで言えば「人間として生きていく力を育む」ということです。このことは世界の幼児教育のトレンドでもあります。

キーワードは「非認知的能力」です。

非認知的能力とは?


非認知的能力とは、例えば、目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力などです。

数がわかる、字が書けるなど、IQなどで測れる力を「認知的能力」と呼ぶ一方で、IQなどで測れない内面の力を「非認知的能力」と呼んでいます。

いまなぜ、非認知的能力が注目されているのでしょうか? 世界の乳児教育に詳しい遠藤利彦さん(東京大学大学院 教育学研究科教授)に聞いてみました。

非認知的能力が注目される理由

教育経済学の代表的な研究者に、2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンさんがいます。

ヘックマンさんの主張は大きく2つです。

ひとつは、子どもの教育に国が公共政策としてお金を使うなら、就学前の乳幼児期がとても効果的だということ。

もうひとつは、幼少期に非認知的な能力を身につけておくことが、大人になってからの幸せや経済的な安定につながるということです。

ヘックマンさんの代表的な研究に「ペリー就学前プロジェクト」があります。アメリカのミシガン州で行われている、1960年代からはじまり、現在まで続く調査です。


調査の対象は、経済的に余裕がなく幼児教育を受けることができない貧困世帯の3~4歳の子どもたち123人です。この中の約半数の子どもに、週3回、1日3時間のプリスクールに2年間通ってもらいました。さらに、週に一度、教師による家庭訪問も行いました。

プリスクールに通ったグループと通わなかったグループ。その後の人生にどんな変化が起こるのか追跡調査をしたところ、40歳の時点で明らかな違いが現れました。

プリスクールに通ったグループは、通わなかったグループに比べて、収入が多い、持ち家率が高い、学歴が高いなどの差が見られたのです。

この結果の理由を「教育を受けてIQが伸びたからではないか?」と考えてしまうかもしれません。しかし、子どもたちのIQを調べると、プリスクールに通っている間は急激に伸びていますが、9歳ごろになるとIQの差はほとんどなくなります。


ヘックマンさんは、彼らが大人になってもより幸せでいられるのは、プリスクールに通って認知的な能力を伸ばしたからではなく、認知的な能力以外(非認知能力)を身につけたことが大きな要因ではないかと考えたのです。

日本での取り組み

日本でも、非認知的能力が注目されています。

2017年3月に改訂された「学習指導要領」に、その内容が組み込まれ、学習指導要領に合わせて保育所保育指針・幼稚園教育要領も改定されました。保育園・幼稚園も変わろうとしています。


そこで必要なのは特に保育者や周りの大人の意識改革が大切だと思います。

文科省の要領からまとめると

・子どもが自然の中で自ら環境に働きかけ、主体的に行動する機会を保証する

教えすぎない

・子どもが自分で発見する喜びを奪わない

分かち合う

・子どもと同じ目線でそのものを見て喜び味わう

待つ

・「放置」ではなく、出来事の発展を期待しながら見守る

まさに秩父地域にもってこいの教育要領ですし何よりそれを第一に移住先を決める家族が移住希望者のアンケートで5割を上回ってるのです!

そもそも子どもは自然な学びができるのですがそれを大人の解釈で抑えてきたことが現在の多くの問題を生み出しているのではないのでしょうか、文科省の今回の決断はとてもいい結果を生むと思います。

変化が激しく、特定の「成功モデル」もない現在。 今の子供たちの約6割が、大学卒業時には 今存在していない仕事に就くと言われている。 20年後には多くの大企業も存在しなくなっている可能性がある。

これからの変化著しい時代、子どもから大人まで、 自由を行使し変化を乗り越える力を身につけることで、 誰もが思いきった挑戦ができ、 不確実であっても明るい未来が作り出せる「生きる力」こそ大事なのではないでしょうか。