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亀井郵政改革は国家社会主義

2010.03.25 00:08

亀井郵政改革担当大臣・金融相の主導で、郵政改革が進行している。

亀井大臣の主張は「山間部など地方でも郵便局があることを保障する」ものだが、

そのことと預入限度額を2000万円に引き上げることと整合性があるとは思えない。

地銀、信金など地方の金融機関からパイを奪うだけであって、

国民の利便性とは何ら関係の無いことだ。

これは、国家による巨大金融機関への支援であり、社会主義そのものである。

国民はそんなものは求めていないだろう。

 

民主党のあまりにもお粗末な政権運営と

依然立ち直らない大不況に国民は麻痺しているが、

郵政改革こそ前々回の衆院総選挙の争点となり、

小泉ブームを巻き起こしたのではなかったか。

あれは一体何だったのか。

 

最も危惧すべきは、経済的観点からの過ちのみならず、

一政治家の利権に基づく主張が、いとも簡単に通ってしまうことだ。

こんな政治は、小泉時代どころか、憲政以前まで遡る旧時代のものではないだろうか。

これこそ小沢独裁の効用であって、

選挙で勝てば何でもできると思っている民主主義への誤解ではなかろうか。

 

 

畠中光成