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私の国家観

2012.04.28 13:40

日本は世界に通ずる海を擁する「海洋国家」であるというのが、私の基本的な国家観だ。

東日本大震災によって、あらためてそのことに気付かされた。

 

冷戦終結で、イデオロギーの時代は終わった。

時代に応じた戦略を練らねばならないのに、

保守だ革新だという、センチメンタルな話は空虚で、

本質的に日本はどういう国かという認識こそ大事なのだろう。

日本は間違いなく「海洋国家」だと思う。

海洋国家には、通商国としての「開放性」、戦争を避ける「同盟」、

何より世界を見渡す政治の「構想力」を必要とする。

 

しかし、いまだなお保守・革新両陣営ともに、海洋国家にもならない「島国根性」の域を出ない。

誇りある日本とか、美しい国とか、尊敬される国とか、いずれも内向きなセンチメンタルに過ぎない。

四季ある国土に皇室を戴き、勤勉な国民性の日本は、

世界の国々から、とっくに誇らしく美しく尊敬される国なのに、知らぬは国内だけといった感じだろう。

海洋国家のメンタリティーからは程遠い。

 

今やるべきは政治そのものを機能的に建て直すこと。

自動車に例えれば、車そのものが壊れているのに、

右だ左だと行き先の議論をしても仕方がない状態。

漂流する日本丸に、大砲をつけるか救命ボートをつけるかの議論以前に、

船長以下指令室の指揮系統から考え直すべきなのだ。

 

すなわち日本は、政治体制そのものを変えなくてはならないのだが、

保守だ革新だと既存勢力は、旧態依然の世界観の中で蠢き、

国益を大きく損なっている。

「海洋国家」として世界に羽ばたく日本のほうが、圧倒的に夢と希望がある。

 

 

畠中光成

http://hatanaka.cdx.jp/