阪神間のヤシャブシ

2011.08.17 12:34

子育てに関わっていると身近な社会問題に気付かされることが多い。

1歳半になる子どもの様子が少し変だなと思い、妻が病院に連れていくと、

花粉症の傾向があり、それにより食物アレルギーを起こしているという。

そして、その花粉症は、六甲山系にあるオオバヤシャブシに由来する可能性が高く、

乳児から大人まで、阪神間在住で花粉症や食物アレルギーで悩んでいる人は、

知らず知らずこれが原因の人が多いとか。

http://www.santen.co.jp/al/al_kafun_other2.html

 

もともとオオバヤシャブシは地盤の弱い地域の土砂崩れ対策として植えられたもので、

六甲山系に500万本近くあり、阪神間だと芦屋の六麓荘と宝塚の中山台に多かった。

宝塚・中山台においては、地元住民が行政と協力して15年掛かりでオオバヤシャブシを伐採し、

防災上必要なところは他の木に植えかえた。

その結果、なんと花粉症が改善された人が43%を超えたという。

オオバヤシャブシの花粉は遠くまで飛散しないため、

原因を特定しやすいのだ。

http://www.f-age.com/backno/0907/0705.html

しかし、芦屋・西宮はいまだに対策がとられていないこともあり、

阪神間の中でも特にこの花粉の影響が強い地域だという。

 

こういう問題って、市議会議員さんよりも、

子育て中のお母さんのほうが良く知っていることが、多々あります。

国政でやっているトンチンカンな子ども手当増減の話よりも、

もっともっと気になることがたくさんあるのです。

地方議会は、イデオロギーの右だ左ではなくて、

しっかりと地域の問題に目を配ってほしいと願っています。

隣の宝塚は15年も前に手を打っているのに、

市の当局も知らないはずは無いと思うのですがね・・・。

党派を問わず阪神間の心ある議員さんには、是非取り組んでいただきたい問題です。

 

畠中光成

http://hatanaka.cdx.jp/