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松下幸之助とマーケットイン

2011.01.06 00:41

パナソニックを創業した松下幸之助の考え方のひとつに、

「衆知を集める」というものがあります。

ものづくりの企業活動に置き換えれば、

「マーケットイン」(市場の中に答えがある)ということだと解釈しています。

すなわち、ごく限られた企画者だけで商品を考え、世に問うスタイル「プロダクトアウト」型ではなく、

世の中が欲しているものをつぶさに観察し、そこに売れる商品があると考えるのです。

 

政治に置き換えれば、ごく限られた政治家や官僚の中に答えがあるのではなく、

「国民が欲していること、悩んでいることに、答えがある」ということです。

これを理解する能力こそが本来、政治家に求められていると思いますが、

世襲議員や官僚出身議員、最近は△△チルドレンなどが大半を占める中で、

今の政治家には、この能力が著しく欠けてしまっているのではないかと思います。

 

ひとつひとつの政策は、国民生活と密接に繋がっているのですから、

国民生活をつぶさに観察し、理解する能力が求められます。

これは決して衆愚政治などではなく、

それを判断する政治家そのものの体験や能力に寄るところが大きいのでしょう。

支持率に一喜一憂したり、メディアのアンケートを信頼しすぎたりすることで政治が動いてしまうのではなく、

国民が欲する真意を理解する能力こそが求められるのです。

衆議院議員の本来の役割は、「衆知を集める」(マーケットインの政治)にあると考えています。

 

 

畠中光成

http://www.ann.hi-ho.ne.jp/leadvoice/