政界再編前の流動化
2010.04.03 15:58
与謝野馨元財務相が平沼赳夫元経済産業相らと、
近く新党を結成するという報道があった。
これに鳩山邦夫元総務相や藤井元運輸相、園田氏らも合流するという。
以前から、新党結成の機運はあったが、
参院選前であることや政党名の重複を避けるといった事務的な都合もあり、
このタイミングとなったのだろう。
これは政界再編というよりも、その前段階の流動化と見る。
しかし、再編へのきっかけになることは間違いなく、
硬直化した現状の政治を見るに、私は歓迎と捉えている。
ただ、再編そのものと日本の危機への打開は、
必ずしもイコールではなく、吉と出るか凶と出るか、予断は許さないだろうし、
それはわが国を想う政治家の信念に掛かっているだろう。
政党は「金と数」の論理も少なからず作用するとは言え、
成立時における「理念」を置き去りにしてほしくない。
真正保守の旗印という「理念」を立てることができるのか、
平沼赳夫氏がそれを担い、
周囲がそれを支えることができるのか、
そしてそれを国民が支持するのか。
道のりは険しいだろうが、まずもって「理念」ありきであってほしい。
畠中光成