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新党と政局

2010.03.16 00:17

鳩山邦夫氏が自民党を離党し、新党結成を模索しだした。

いよいよ自民党が「終わりの始まり」を迎えているとも言える。

この状況を一番喜んでいるのは誰か。

それは民主党である。

民主党多数が小沢一郎を守り抜いているのは、一点自民党を壊すことにあるからだ。

 

鳩山氏が新党を結成するにあたり、理念・政策の旗印よりも、

お金が第一になっている印象が拭えない。

そこに舛添氏などが加わったとしても、「お金と数(人気)」以外に、何の意味があるだろうか。

 

外には、米中の狭間にある外交・安全保障問題。

内には、少子高齢化を抱える経済・社会問題。

国家・国民の将来はここに掛かっており、そこに関係の無い政局論は無意味であるし、

お茶の間TVの一瞬の話題にしかなりえない。

 

日本が民主主義の国である以上、国民の能力より高い政治は生まれない。

国民とは単なる住民ではなく、

国家の過去・現在・未来の歴史に対して、責任を負う者を言う。

今のような政治をしていて、果たして日本は100年後も存続しているだろうか。

こども手当てや高校無償化などバラマキ政策に振り回されず、

国民が日本の将来を憂うことこそ、

子供たちの未来を考えることに他ならない。

そのような思いの受け皿となる政党が欲しいものだ。

 

 

畠中光成