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普天間基地移設問題は決着が着くのか

2010.03.09 07:42

鳩山首相は普天間基地の移設先について、

5月までに結論を出すとのことだが、

首相のことだから何だか疑わしいと思っている。

そこに小沢幹事長の訪米予定も絡んでくれば、

更に疑わしさが増す。

そもそも、米国も沖縄も連立政党も、全てが納得する結論などあり得ない。

 

キャンプ・シュワブ陸上案が国民新党から出され、

民主党もそれに乗りつつあるのだが、

小沢幹事長が「選挙に不利になる」という理由で、

「国外・県外」を譲らないそうである。

そんなこともあって、民主党は「結論を出さないのが結論」になっているのだ。

 

現政権の問題点が凝縮されているような話で、

沖縄の人はさぞ迷惑であろう。

まず、首相はリーダーシップを発揮し、決断による汚れ役を演じるべきだろう。

そして沖縄の基地問題は、安全保障の機能が第一義であるから、

その観点から候補地を選ぶのが筋である。

次にその他の問題を検討していくのであり、

優先順位が異なっているところがおかしいのだ。

われわれ日本国民は、ややこしい政権を選んでしまった。

 

 

畠中光成