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北朝鮮砲撃‐ジョージ・ワシントンと日中韓

2010.11.26 12:12

北朝鮮による韓国・延坪島(ヨンピョンド)砲撃をうけて、

米韓合同軍事演習が28日に行われる。

米軍は原子力空母「ジョージ・ワシントン」などを黄海に派遣することで、

北朝鮮中枢への容赦ない打撃力を誇示し威嚇することになり、

緊張した1週間となるだろう。

 

そもそも、北朝鮮が韓国へ砲撃した理由について、様々な論が語られているが、

日本を含む東アジアの安全保障をめぐる米中摩擦の微妙な隙間を突いた形になっている

ところがポイントだと思う。

つまり、北朝鮮の背後には中国があって、米国も容易に手を出せないだろうという、

北朝鮮側の読みがあったと思う。

北朝鮮を米国に最も攻撃させたくないのは、

難民流出や親米の統一朝鮮誕生を恐れている中国だからだ。

その中国のバックアップを期待しての行動なのだ。

 

米国は朝鮮戦争の経験と現保有部隊の性質から、

朝鮮半島へ地上部隊を派遣することはしない。

もし、北朝鮮を攻撃することがあったとしても、それは一斉空爆しかありえないそうだ。

米国は北朝鮮の主要な軍事施設は全て把握しており、

30分程で破壊することが可能というシナリオがある。

 

ただしこの場合、韓国はソウルが地下にある残有砲台からの被害を受ける。

つまり、韓国も本音では米国の北朝鮮攻撃を望まないことになる。

それでも展開されたジョージ・ワシントンは、いろいろな意味での威嚇となっており、

わが国も拉致問題をはじめとした北朝鮮政策を、

シナリオを描いて取り組むべきである。

 

私は、特殊部隊派遣による、金正日、正恩父子などピンポイントの暗殺、

拉致被害者の救出、ができないものかと思う。

これは本来わが国の任務である。

 

 

畠中光成