Can you follow through?
〝Can you follow through?〟(最後までやり通せるのか?)
4/12ワシントンで行われた非公式会談で、
(と言っても夕食前の10分間だけのことであるが)
鳩山首相がオバマ大統領に言われた言葉である。
この前段に、「(普天間移設が)何も進んでいないではないか!」
という厳しい言葉が浴びせられたという。
それに対し、鳩山首相は
「今努力している最中だ。オバマ大統領にも是非協力をお願いしたい。」
「沖縄の負担を軽減することが日米同盟を持続的に発展させるためにも必要だ。」
普天間についての話しは、以上だが、
制限時間10分だから、たったこれだけで半分の時間が費やされた。
そこで帰国後、辺野古「浅瀬案」や「沖合1本滑走路案」など、
新たな案を米側に提案するという。
写真や図を見れば一目瞭然なのだが、
現行のV字滑走路案と何が違うの?と思える提案である。
いっそのことゴメンナサイして、現行案を認めたらどうなのだろう。
米国もしびれを切らして、沖縄への負担軽減よりも、
普天間継続を優先することを伝達してきたようで、最悪のシナリオになってきているのだ。
これまでの迷走により、愚弄された沖縄では、反米より反鳩山の嵐が起きているという。
そもそも対案が実現できる目途が無いのに、
どうして〝Trsut me〟(私を信頼して下さい)と言うのだろう。
同盟は信頼関係がもっとも大切なのに、
武士道を培った日本国民の首相としては恥ずかしいばかりだ。
それにも増して罪なのは、確固たる安全保障のビジョンも無いばかりか、
単なる選挙目的だけの話であることだ。
政権交代したものの、内外ともに混乱しており、
どう考えても日本が良い方向に向かっているとは思えない。
オバマ大統領に言われずとも、
国民が「最後までやり通せるのか?」と
鳩山首相に問いたい。
それでも「Trust me」と言うのだろうか、この人は。
畠中光成