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リアショックEDFC対応化

2022.04.30 10:14

フロントはピロナットを加工することで何とかEDFCモータの取り付けができるめどが立ちましたが、リア側はショック上部の空間が思いのほかありません。このままでは取り付けができないので、回避策としてトップ絵のキットを使用します。

直接サストップにモータを取り付けできない場合の回避策としてTEINは「モーターエクステンションキット」なるものを用意しています。ただしこれを取り付けるにも制約があり、ケーブルはそれほど柔軟性はありません。

軸取り回しのスペースを確保する必要があります。

リアのサス取り付け上部にはスペースがありません。かつ伸びストロークを確保するためにアッパーシートのかさ上げをしたので、通常の状態よりピストンロッドはさらに奥にあります。

この状態を回避するさらに別のオプションがあります。


それがこれ「延長ピストンロッドトップ」

これはモーター取り付け位置のかさ上げをするもので、エクステンションキットとの共着が可能です。長さは注文時に指定可能ですので、適切な長さを現車合わせします。

どうやって長さを測定するかいろいろ悩みました。ノギスでは正確に測れず、定規を当てることもできません。ピストンロッドネジ部に何か差し込んで直接マーキングできれば。。。

と探していたところいいもの見つけました。

100均の突っ張り棒。細い方の直径が10mmで太い方の直径が13mmあります。こいつを加工して現車から寸法取りします。

分解するとこんな感じ。これが100円以下で作れているのだからすごい!!

両方とも試してみましたが、太い方が都合がよさそうでした。

ネジ径は10mmですので、太すぎる分はテープなどで隙間を狭めます。

サスは走行中常に仕事をしていますので、想像するよりかなりいろいろな動きをしているはず。エクステンションキットの接続部品が周りに干渉すると、ロッドにダメージを与えかねません。そこで、長さ測定ついでにどういう動きをするのかを確認することに。

左リアのピストンロッドにさしてみました。正確ではないですが、概略でどんな方向に向いているのかがわかります。これは1Gの状態です。

ジャッキアップするとこんな感じでした。サスが伸びると角度が立っていくということですね。この状態でエクステンションキットの接続部が周りに干渉しないように長さを設定していきます。

ひとまず適当にマーキングしてから少し長めに切断してみました。右リアにさしてみましたが、割と余裕があります。これは1G状態です。

ジャッキアップするとこんな感じ。ボディーパネルとの距離感は1mm程度あります。これはサスの伸び切り状態ですのでここからは大きく変化はしないだろうと判断しこの長さで値を設定。

最終的にパイプの長さは39mmとなりその他もろもろの寸法を差し引きすると設定値としては24.5mmくらいあるとOKであるとなりました。

(備考)

後日アッパーマウントがへたっていることに気が付いたので、下記のように修正。

とりあえずアッパーマウントとアッパーシートの新品を準備。

アッパーマウントは純正と若干形状が異なります。

並べてみたところ。

見事にへ立っています。4mm程度異なっている様子でした。

着地状態でだいぶ違います。ゴム部分が圧縮永久ひずみで縮まっているようですね。

ジャッキアップするとさらにへこんだ状態です。これではだめですね。

へたり分の4mmを延長して28.5mmを修正値とします。またへたってきたときにさらに出っ張り方向になりますが、これは仕方なしでしょう。ボディーパネルに干渉して曲がるよりはましです。