ひとりごとー音楽を聴くならCDかサブスクか
ここ最近色々と思うことがあり、ひとりごとをつらつら書いてみる。
推しのCD売上が久しぶりに20万をきった。
色んな意見をTLで見たけど、個人的には正直単にファン(1推しのひと)の減少だと思っている。
だから驚きはしなかった。
後輩グループもどんどん増えた。
事務所外男性グループの人気も高い。
うちのひとたちが2推し、3推しになった人が増えたんだと思う。
嫌いになったわけでなくて今も好きだから、ライブには行きたいから、他のグループが1番の推しになったから、FC会員はそのままに、コンスタントにお金を出す軸は違うところになる。
ある種仕方のないことだと思う。
他のグループと比べたらもっとプロモーションの仕方あるだろ!と思うけど、同じことをしてもきっとフレッシュなグループには敵わない。
推したちはデビュー時にあまり熱心にプロモーションされなかった。
7年経ってちょっとやそっと推されても、真新しさがないからきっと「どこかで見たことあるタレント」になってしまう。
仕方ない。そればっかりは。
それでも私は彼らが大好きだから、応援するだけだ。
私が悲しいと思うのは、売上減少それ自体ではなく、売上の天井がしれていることで
大好きな楽曲たちが埋もれてしまうこと。
ジャニーズは一部のグループ・楽曲を除いてほとんどサブスクには進出していない。
CDのみで音楽をリリースする、いまや数少ないアーティストのひとつだ。
色んな理由があるのだと思う。
アーティストや作家の権利を守るため、売上確保のため、一種のブランディング。
わたしには想像つかないような理由もあるかもしれない。
私はCDを買うのが好きだ。
たぶん、推しGに関してはサブスク解禁されたとしてもCDも買い続ける。
でも、聴きたい曲を全てCDで聴くかと言われたらそれは違う。
推しGを含め本当に好きなアーティスト、あるいは手元に残しておきたい作品を除くとサブスクで聴くことが圧倒的に多い。
また、CDを買ってもサブスクにある作品の場合は実際にそのCDをレコーダーに入れることすらないこともある。
つまり、私の生活の中の音楽もサブスクが主流であることは否めない。
今はテレビやラジオで気になる音楽があっても、それを携帯に聞かせれば曲名が出てそのままサブスクで聴ける。
もっというと、テレビを見る人も減っている(なんならテレビを持たない若者も多い)ので、音楽を仕入れる先はネットに移行している。
つまり、CDでしか聴けない音楽は現代においてもはやサブカルに近い。
これまで音楽シーンではメジャーだったジャニーズの曲は、サブスク時代においては逆転してとてもマニアックでアングラなものになっている。
逆に、今までならマニアックでアングラなものになっていたであろう楽曲ほどメジャーに進出しつつあるのが今の音楽業だと思う。
実際、周りの小中学生なんかはTikTokやYouTubeから好きな曲を見つけている。
著作権など色々気になるTikTokだが、現実的にはそこで聴かれる曲ほどサブスクでも上位に入る。
ジャニーズは公式YouTubeにさえも限られた楽曲しか上がらない、もっと言うと個別チャンネルを持たないグループの楽曲は検索・再生しづらく埋もれている。
一方、YouTubeのCMやTikTokを利用して大々的にプロモーションを打ったなにわ男子の初心LOVEは一般知名度も高くなっている。
つまりそこを抑えることが今はプロモーションの大前提となっている。
ただでさえ先行イメージで敬遠されるジャニーズ楽曲は、いくら良くても結果埋もれてしまう。
音楽番組を見る人すら減っている今、ネット上に完全な音楽データがなければ口コミすら広がりにくいのだ。
ぶっちゃけ今周りでCDを購入する人は熱心なアーティストのファンか、マニアックな音楽ファンしかいない。
そして音楽マニアの中でジャニーズのCDを手にする人は少ない。
つまり今ジャニーズの楽曲は、熱心なファンの中でただただぐるぐる回ってしまっている状態が多いと思う。
それを痛感したのがジャニフェス。
私は私で、他Gの楽曲を全然知らなかったし、他G担もまた、私の推しグループの楽曲を知らなかった。
比較的近しいジャニヲタですらええじゃないかのイメージで止まっている人が多いのに、一般の人がジャニーズWESTの最新シングルに出会うハードルはさらに高いのだ。
サブスクが解禁されたからといって、そこが完全に消化されるとは思わない。
ただ、今まで耳にすることのなかった層や、少し気になるがCDを買うほどではない層に圧倒的に届きやすくなる。
これ以上、好きな人たちの好きな楽曲がアングラに埋もれてしまうのは辛い。
ただ一方で、これだけ良質な楽曲をコンスタントにリリースできるのはCDならではのところもあるのだと思う。
サブスクに比べると圧倒的に利益につながりやすいというCD。
デジタル時代に純粋な利益を上げるのはなかなか難しいと思うので、一定の売上が見込めるジャニーズは作家にとってもいい仕事相手であると思う。
もしサブスクに進出して、上位に入りやすい、バズりやすい楽曲のリリースが優先されたとして、それが自分の求めるものかと言われるとそれも違う。
さらに、CDだから叶うパッケージや曲順、とくにアルバムはそれ自体でひとつの作品としての価値の高いものだと思うので、そこが失われていってしまうと辛い。
それから、これはジャニヲタになるまで想像していなかったことだが、ジャニヲタはCDをひとつの作品としての価値を見出している人が結構多いと思う。
ただ楽曲が収録されている円盤、というだけではなくて、それ自体を作品として見ているというか。
曲順も大切、音質も大切。歌詞カードも。
そういう知る人ぞ知る美学というか文化みたいなものが、もし知らない人が増えていったら、それはそれでとても寂しい。
正直、今も考えていてとても難しいなと思う。
公式YouTubeチャンネルが増えてきたあたり、事務所もネットの力を理解し利用し始めたのだと思うので、サブスク解禁も時間の問題な気もするが。
コロナで継続的なショービズが困難に立たされた今、アナログの芸術面を大切にしてきたジャニーズは大きな岐路に立たされているのかもしれない。
ただ、どんな形でも、好きな人たちの大好きな音楽は大切にされ続けてほしいし、好きな人たちにはこれからも全力で歌って踊っていてほしいと思う。