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気楽屋鍼灸院

弘法大師『空海』が伝えたお灸

2017.11.08 00:22

私は生まれも育ちも高野山です。

高野山と言えば歴史の教科書にも出てくるほどのお山で、弘法大師・空海が開いた宗教都市として有名で、世界中から祈りのためにたくさんの人々がいらっしゃっています。


その弘法大師が日本中を行脚する道々で、人々を癒すために伝えたお灸。

これは当時の医療としても最先端のものでした。


打膿灸(だのうきゅう)"が弘法の灸として載っていることが多いと思うのですが、実は間違いなんです。


この打膿灸はお灸で身を焼いて火傷を残し、膿んでくる過程で免疫力が…と謳っているのですが、実は弘法大師自身がこれを否定しています。


『灸は身を焼くものにあらず。心に灯りをともすものなり。』


弘法大師が推奨したお灸は米粒ぐらいに捻ったモグサに火をつけ、それをいくつも重ねていく『多壮灸』だという記述が弘法大師自身の著書からも見付かっています。

このぐらいのサイズのモグサを燃やして、全部燃やしきる前に火を消してしまうと、少しピリッとした刺激があるだけで熱いという感覚はありません。

底の面が燃えずに残りますので、火傷の痕も残りません。


これを5回、7回と重ねていく事で刺激量を調節していきます。


最近の鍼灸院などでは手間と時間のかかるこのようなやり方はあまりされないと聞いて少し残念な気もしました。


世界では、特定のツボにこの刺激を施すことで脳神経の一つである迷走神経が活発化し、胃が動く、免疫細胞が正常化する、自律神経が整うなど、様々な論文が発表されています。


当院ではこのお灸だけのコースもご用意させていただいておりますし、このお灸を受けにわざわざ遠方からいらしてくれる方もいらっしゃるほど。

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