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宇野醤油(株)グリーンエムアンドジャパン株式会社

酵素量のコントロールによるすりおろしワサビ中の アリルイソチオシアネート保持技術、

2022.01.26 23:30

本研究は、添加物を加えることなく,加熱によるワサビの香り保持に取り組んだ.生成したAlTCは熱に 対して不安定であるが,前駆体である配糖体は安定である. そこで,加熱により予めミロシナーゼを失活させたワサビ と生ワサビを混合して,すり下ろしワサビ中のミロシナー ゼ量を低減させ, AlTCの減少速度を緩やかにすることで 長期間のワサビの香り保持が可能であるか検討.


90Cで加熱調拠理したワサビをすりおろ し,非加熱のすりおろしワサビと混合することで,すりおろしワサビの貯蔵時における AITC量の減少を抑制でき, また,加熱わさびの調製時には,すりおろす前に加熱する ことが重要であることが判明した。 90Cで最も AITC量が多かった理由は不明だが,シニグリンの熱安定性とミロシ ナーゼの失活温度が関係している可能性が推察される。

本研究では本ワサビを使用したが,この結果は茎ワサビ

や粉ワサビ等にも適用できる可能性がある。また,ワサビ を使用した加工食品に応用することにより,製品の付加価値を高めることにつながるものと期待される。 


実際、茎わさびを加熱処理中に

この温度で加熱処理したことで

香りを感じるその後急速冷蔵する工程を行なっている

使用時に解凍し辛味成分と香合することで香りは、保たれているように感じている


グリーンエムアンドジャパン株式会社。