写生術を身につける
顕在意識で詠む俳句と言えそうです。
https://gospel-haiku.com/dia/201603.htm 【写生術を身につける】より
最近無料添削の申し込みが増えてきました。テレビ番組で夏井いつきさんによる添削を見て俳句に興味を持たれたという方も多いようで、新しい方がどんどん増えて GHに活気が戻ってきてくれることはとても嬉しいことです。
GHの添削は、吟行による客観写生句に限定しています。有料のカルチャーでは、想像で組み立てた句や独りよがりな主観句、理屈の句も添削するようですが、俳句の上達という意味では「百害あって一利なし」といえます。
ほんらい添削の学びというのは写生術の訓練です。写生術というのは絵画の場合も同じですが繰り返し訓練することで上達します。感動した対象をいかに具体的に表現するかというテクニックなので添削でお手伝いできるのです。感動を捉える訓練はひたすら吟行する他に方法はありません。吟行で写生して添削で学ぶ…これが上達の一番の近道です。
主観や理屈の作品も俳句のジャンルとしては存在しますし、そうした作品を添削することも可能です。なぜそれをしないかというと、大抵の場合それは作者自身の作品ではなくて添削者の作品になってしまうケースが多く、GHとしては全く意味のない行為だと思うからです。
気を使って無料添削を受けることに遠慮がちになる方がありますが、それは間違いです。黙々と吟行し多作して添削を送り続けて上達してくださることがぼく自身の喜びなので、熱心であればあるだけぼく自身も励みになるのです。写生の修練を積むことで自然に味のある主観句を詠めるようになります。季語の働きを上手に活かすという写生術が身につくからなのです。
今日は午後から山陽道を走って広島に来ています。火災事故のあった八本松トンネルを抜けて来ました。
http://itsuki.natsui-company.com/?eid=44 【ぞろ目の火曜の俳句談義】より
今気付きました。今日は、11月11日、ぞろ目デーだったのか。
だからなんだっちゅーわけではないけど、ね。
長崎・西北小の一山さん。
書き込みありがとうさんです。是非ぜひ句会ライブ続けてください。子供たちの言葉が豊かになれば、心はそれを追いかけるように豊かになっていきます。そんな子供たちが増えていくことが、私たちの『100年俳句計画』なのです。
「きのこ句会」から戻ってきました。今日は、初登場の仲間も四人。海月さん@おじさん+ねこ・ゆき・トビタ@高校生三人娘。そして、昨夜の西条「たんぽぽ句会」に続いて、リンダさんとは連チャンのお目もじ。
今日の句会で話題になったことの一つだけど、「細部を写生した句」を「瑣末主義」であると難じる人もいるという話。勿論その逆もあるでしょう。
つまり、絵画に喩えると、細部をリアルにデッサンするタイプの句に対して、こんなのは「瑣末主義」であると難じる人もいれば、絵の具塗りたくった抽象画を「独り善がり」だと決めつける人がいたり・・ってことなんでしょう。
私は、「俳句」において、やってはいけないことは何もないと考えています。どんな手法でどんなことを表現してもいい。病的なまでに細部に拘った鉛筆画みたいな句にも、絵の具チューブからカンバスに色をぶちまけた油絵の如き句にも、そこには作者の表現したい衝動があるわけですから、それについて、「これはやってもいいけど、これはやっちゃいけない」なんて他人が枷を嵌めてくるなんてのは、大いなる本末転倒だと思います。表現者は表現したいことを表現したい方法で表現する、それで良いのです。
ただし、それらの表現には、当然巧拙が出てきます。
細緻な鉛筆画を描くことについて枷を嵌め、こんな絵は描くな!なんて決めつけるのは全くもってお門違いな忠告ですが、その鉛筆画の技術が未熟だったり作品としての精度が低かったりすれば、それはやはり佳品とは言い難い。その点に関する忠告であれば、素直に聞く耳を持つべきだと思います。
「俳句とは○○であるべき」的な発言は、いろんな主義主張の俳人たちの口から頻繁に語られますし、その主義主張に納得すれば、ガンガン弟子入りしてその先生からいろんなことを吸収すればよいと思います。
ただ、それらの主義主張は他人に対して強制されるものであるはずがないし、他の主義主張に基づく作品を全否定すべきものでもないと思います。
私は、有季定型を基本に作品を作りますが、無季であろうが自由律であろうが、作品として心打つものがあればストレートに感動します。徹底した写生句にも感嘆の声をあげますし、虚実のはざまにいざなってくれる作品も堪能します。
つまり、ジャンルそのものに良し悪しがあるのではなく、作品一つ一つに優劣があるだけのこと。そして願わくば、自分の体に湧き起こる感動を、あるときは優美な鉛筆画で、あるときはダイナミックな油絵で、あるときは端麗な墨絵で、自由自在に描き分けられる私でありたいと、そのように願っています。
ぞろ目の火曜の俳句雑感あれこれでした。
https://www.chunichi.co.jp/article/288321 【俳句の極意 児童学ぶ 坂井・東十郷小夏井いつきさん長男が講師】より
テレビ番組で人気の俳人夏井いつきさんの長男で同じく俳人の家藤正人さん=愛媛県=が講師を務める「句会ライブ」が九日、坂井市東十郷小学校で行われ、三〜五年生百九十八人が俳句作りにチャレンジした。
市全体で俳句を広めていこうと丸岡文化財団が進めている「俳句のあるまちづくり事業」の一環として開催された。
家藤さんは簡単に俳句を作れる方法として、十二音のフレーズ(俳句のタネ)と五音の季語を合わせて俳句を作る「取り合わせの型」を伝授。他の人が書かなさそうな俳句のタネを探す、そのときの気分に合わせて季語を選ぶ、といったコツを伝えた。
児童たちは学んだことをもとに「ちょっとうれしかったこと/悲しかったこと」をテーマに俳句作りに挑戦。個性豊かな完成作の中から家藤さんが上位七句を選んだ後、児童たちが自分が好きな句を一つ選んで投票した。
投票の結果、「春の虹いつもとちがう色なんだ」と詠んだ仲谷実結さん(9つ)=四年=が一位に選ばれた。仲谷さんは「夏の虹はくっきりしているけれど、春はぼんやりとしていたのでそれを表現した。一位に選ばれてうれしかった」と話していた。
同財団は事業の一環として第一回市小中学生俳句コンクールを開催予定で、九〜十一月に作品を募集する。来年三月には夏井さんを招き、表彰式を行う予定。 (畑明日香)