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CHRO/CHOって、カッコつけてるだけ?人事の代わりにググりました。

2017.11.08 12:05

■最近、よく聞く「CHRO、CHO」という言葉

ここ数年、「CHRO」や「CHO」という言葉をHR界隈で聞くことが増えてきました。「CHRO」とは「CEO」や「COO」の仲間で、「Chief Human Resource Officer」のことです。最高人事責任者と日本語で訳されることが多いようです。実際にCHROを置く企業も増えてきているようです。では、そもそも「CHRO」とはなんなのか、ただの人事部長とは何が違うのか、ただ横文字でカッコよさそうだから流行っているだけなのか、人事の代わりにググりました。


■「CHRO/CHO」とは?

ということで、基本的な疑問に答えてくれる記事を集めてみました。


「最高人事責任者(CHO/CHRO)」

引用元 MS-Japan

1990年代には多くの企業が「成果主義」を取り入れる、又は検討するという時代の流れがあり、当時、多くの企業は人材活用の最適化を目指して、人事制度再考や人事部のあり方そのものを検討する事となりました。
そんな中、2000年頃から、経営陣の一員としての人事担当責任者=CHO/CHRO(ここでは最高人事責任者)の存在意義が着目されていましたが、ここ最近、改めて企業による最高人事責任者(CHO/CHRO)の潜在的ニーズを感じる依頼が増えてきています。
今回は改めて、最高人事責任者とその役割について考えてみたいと思います。

幅広い視点から、CHROに解説している記事。


CHRO(最高人事責任者)とは?経営計画に欠かせない「ヒト」を動かす戦略人事

引用元 HR-NOTE

HR NOTEで記事を書き出して、人事の方と関わることが増えだしてから、人事関連の文献や記事を読んでいるとCHO/CHROという単語を見たり聞いたりすることが増えてきました。

こちらも様々な点から解説している記事


「CHROー最高人事責任者が求められる時代」

引用元 MOTIVATION CLOUD

様々な企業の中で閉じられていた組織人事のナレッジをシェアし、日本のべンチャー企業の発展に貢献していくことを狙いとしている「Strategic HR Summit」。第3回のテーマは「経営者は CHRO(最高人事責任者)をどう生み出すべきか」。 

サイバーエージェントさんのCHROを招いての対談記事。


現在は第三次産業、IT・サービス業が増えてきていて、商品市場の 75%を占めています。第三次産業中心の時代となり、設備投資はそこまで必要ではなくなった。商品・サービスをつくり出し届けるためには、人材が重要であるという流れがあります。これは第三次産業だけではなくて、製造業であっても商品がソフト化しているので、この傾向は加速していくと思われます。ですので、労働市場で選ばれることは、企業経営において命題となっています。


というのは、さすが慧眼だなという感じです。


企業ブランドと人材戦略のカギを握るCHRO(最高人事責任者)【第1回】

引用元 @人事

企業の経営層として、最高責任者であるCEOは当然のことながら、キーマンとしてはCFOやCMO、COOなどが取り上げられることが多く、人事担当であるCHOは若干これらのポジションよりも下として見られてきた。日本語で表現すると「人事部長」という扱いで、人事に関する最高責任者でありながら、「経営」や「ブランディング」という視点から語られることはほとんどなかったといえる。


CHROに関する連載記事。いずれも読み応えある内容です。


CHROとは

引用元 CLUB-CHRO

CHRO(最高人事責任者)とは、経営者の持つビジョンを表出化し、人・組織の側面を通じて具現化する役割をもつヒトです。経営戦略と連動した組織戦略をつくり、必要なことを判断し、タイムリーに実行する。経営者ともにビジョンの実現を追求しながら、コミュニケーションの司令塔として社内のあらゆる立場の人をつないでいくことが職務です。

CHROに必要なスキルなどを解説している記事。


■「CHRO/CHO」が、なぜ今、必要とされているのか

「CHRO/CHO」が、なぜ今、日本で必要とされているかというのは、実は私達のようにHR界隈にいる人間ならまず感覚としては非常に分かります。「そりゃそうなるよな」って、肌で感じています。それを説明しようとすると(日本において)「ヒト」が無尽蔵な資源ではなくなりつつある事がもっとも大きな要因という話になると思います。


これまでの「昭和型の人事部」をつくりあげてきたのは、選り好みしようが離職しようが、お金と時間をかければ、必要な人材を必要な数量、確保できる人口ボーナス期の日本という環境でした。そこでの人事部門は経営部門がつくった事業戦略に必要な人員を必要なタイミングに確保するだけでよく、さらに採用手法も定期的な新卒採用とスポットの中途採用しかなかったので粛々とオペレーションを遂行しているだけで問題ありませんでした。


しかし、時代は変わりました。少子高齢化で労働力人口は減り続け、働き方や採用手法は多様化し、優秀な人材を確保/育成/定着させるには、一工夫も二工夫も必要な状況になりつつあります。かつてのように「ヒト」という資源は掘れば必ずでてくるような無尽蔵な経営資源ではなくなってしまったのです。


結局の所、相対的に人事戦略が企業の競争力の決定要因として大きくなりつつあるわけです。そうなると必要になるのは、オペレーションの遂行と守備に長けた「昭和型の人事部」ではなく、より攻性で機動的で柔軟でクリエイティブな人事部門であり、その答えが「CHRO」となるのは非常に自然な流れ。すでに経営戦略と人事戦略は不可分になっているといっても言い過ぎではないと思うのです。「戦略人事」という言葉も同じような文脈から出てきていると思います。


ということで、「CHRO/CHO」が流行っているのは横文字だからカッコイイではなく時代の変化の中で人事部門に求められいる役割が新しくなっているためと言えます。


それでも「CHRO/CHO」を置くという企業は少数派だと思いますが、これからはその有無に関わらず、あらゆる企業の人事部門には「CHRO/CHO」的な動きが否応無しにもとめられていくのではないでしょうか。


ヒトフレとしては、そんな大変になる一方の人事の方を、精一杯サポートしていければと考えています。