yamamura yusuke BLOG

走ることについて語るときに

2022.01.27 13:14



仕事のやることが増えてくると、案の定

更新頻度が落ちてしまう不安定なブログ…汗



今回は、仕事でも家族でもなく

独り言的にいこうかと…






毎週末、マラソン練習として、

普段より長い距離を走るようにしています


そしていつもは

仕事の気分転換に、他の仕事を

筋トレの休憩に、別の筋トレを

という感じでやっていますが


それらと同じく


先週日曜に、読書の休憩に読書を


その時に選んだのが

村上春樹さんのランナーとしてのメモワール


『走ることについて語るときに僕の語ること』


久しぶりに再読しました

ある意味で、

村上春樹さんの著書の中で最も大好きな本



(昔に比べれば読む冊数も減りましたが、

それでも、今でも月数十冊、小説だと月3〜5冊くらい。そのなかで再読する本となると、かなり少ないので…)





今現在、


年々衰えを感じる身体を若々しく保てるように抗いながら(仕事柄というのも当然あるけれど)

体力と筋力と持久力と精神力の維持と向上を目指して

走り続けていること



学生時代の無知と根性だけを頼りにした結果の慢性障害の怖さ

そしてその古傷を労りつつ、ある意味において身体に害の大きなマラソンというスポーツを選択して

トレーニングを続けていること


私自身が「走ること」によって人生が変わっていったということ



そういったいくつもの背景が重なったこともあり


この本は

私にとって

何度も心を動かされる、というか

エネルギーが湧いてくるなんとも素敵な本



会社の仕事や家庭を言い訳にしたいけれども

(それこそ文中に出てくるような「※大型トラック一杯分」の言い訳…)

そんな中なんとか細々と続けている平凡なランナーとしては

この本に多くの勇気をいただけます…



そういう、誰かの勇気につながるような「仕事」を

わたしも活動を通じて遺していきたいと…

いつも思っています




※大型トラック一杯分の言い訳↓


「日々走ることは僕にとっての生命線のようなもので、忙しいからといって手を抜いたり、やめたりするわけにはいかない。もし忙しいからというだけで走るのをやめたら、間違いなく一生走れなくなってしまう。走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。僕らにできるのは、その『ほんの少しの理由』をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。暇をみつけては、せっせとくまなく磨き続けること。」






ということで

そろそろ時間なので

気に入ってる部分をほんの少しだけここに。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「タイムは問題ではない。今となっては、どれだけ努力したところで、おそらく昔と同じような走り方はできないだろう。その事実を進んで受け入れようと思う。あまり愉快なこととは言いがたいが、それが年を取るということなのだ。(中略)肉体の減衰という栄誉が待っている。その事実を受容し、それに慣れなくてはならない。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「個々のタイムも順位も、見かけも、人がどのように評価するかも、すべてあくまで副次的なことでしかない。僕のようなランナーにとってまず重要なことは、ひとつひとつのゴールを自分の脚で確実に走り抜けていくことだ。尽くすべき力は尽くした、耐えるべきは耐えたと、自分なりに納得することである。そこにある失敗や喜びから、具体的な──どんなに些細なことでもいいから、なるたけ具体的な──教訓を学び取っていくことである。そして時間をかけ歳月をかけ、そのようなレースをひとつずつ積み上げていって、最終的にどこか得心のいく場所に到達することである。あるいは、たとえわずかでも それらしき場所に近接することだ(うん、おそらくこちらの方がより適切な表現だろう)」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「たとえそれが実際、底に小さな穴のあいた古鍋に水を注いでいるようなむなしい所業に過ぎなかったとしても、少なくとも努力をしたという事実は残る。効能があろうがなかろうが、かっこよかろうがみっともなかろうが、結局のところ、僕らにとって大事なものごとは、ほとんどの場合、目には見えない(しかし心では感じられる)何かなのだ。そして本当に価値のあるものごとは往々にして、効率の悪い営為を通してしか獲得できないもの書きなのだ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




ほんと、なんて効率の悪い地味なことを自分でもやっているな…と


最近特にそう感じます…




まだ生命があるので

生きている限り

もう少し信じてやってみようと…




久しぶりのひとりごと、おわり。











追伸:7年前の今日

走る話とは関係ないけれど…