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ピアノ弾きの覚書

プレッシャー

2022.01.27 12:02



今我が家に、精神科医の生徒さんが来ている。



なぜお医者さんって楽器をやる人多いんでしょうね?

あと、数学者も多い。

少なくとも私たちの生徒さんの統計的にはね。




その精神科医の生徒さんが言っていた。

コロナ禍になって自分を見いだせない人がなんと多いことか?

コロナで生活が変わっただけで、自分自身を見失っている人がものすごく多いそう。

なので、この数年で患者数が何倍にも増えたと言っている。




私も思うことですが、みんな、自分にプレッシャーかけすぎじゃないかしらね?

周りとの交流が以前のような形から変化したことで、実は問題にするべきことではないことまで執拗に問題化して、自分にプレッシャーをかけてしまう。



そんなあなた、思い当たりませんか?



でも実はあなたのしていること、考えていることなど誰も気にしていなかったりする。

気にしているのは自分だけ。

つまり、ナルシストであればあるほど勝手に自分で思い込んで「こうではないのに」と呟く。




自分に問題を課すことで本当の自分はこうではないんです、と理由を見つけたようにしてホッとしている。

逃げだ。





本当はさ、そこじゃないかもよ?




自分で今やることをやる。

できることをやる。

それでいいんじゃない?




ヨガをやりたい!と思っていきなり始めたって、硬い体じゃお手本のような美しいポーズを取ることはできない。

毎日の積み重ねから生まれるもの。

あの曲弾きたい!と言っていきなりインテンポで演奏しようとしても、まず音を知らなければ弾けないのと同じ。

やってもいないのに、自分には合わないな〜なんて放り出す、最短距離で結果を得ようとする。


まさしく今よく言われる

時短。




いいこともあるけど、ことによりけりじゃないかな。




そこでできなかった時、自ずから自分にプレッシャーをかけているんだよ。

都合のいい夢の中から目覚めよ。