気仙沼ボランティアツアーを終えて その1
8月29日(金)~31日(日)総勢約30名のFreiheitメンバーで気仙沼へ行ってきました。気仙沼訪問は今年で4年目。再会を喜んでくださる場所、初めての出会いに感動してくださる場所、そしてそこの人々に会って楽しい時間を過ごしてくることができました。8月29日(金)初日は気仙沼復興協会ボランティア部にお世話になり、気仙沼港を一望できるホテル一景閣向かいの一景嶋神社の草刈り作業。9月上旬の週末に神社でお祭りが開催される予定で、お祭りをきっかけに地元に帰ってくる方も多いとか。久しぶりにこの地区の方が集まることができる機会ということで、復興協会のスタッフさん、一景嶋神社の宮司さん、総代表さん、皆さん揃って嬉しそうに話してくださいました。
8月30日(土)翌日は、仮設住宅2ヶ所でチェアタップ体験会を開催しました。小原木中学校住宅は昨年に引き続き2度目の訪問。設営準備の時から開場待ちしてくれていた70代の男性は、自身が小原木中学校の出身であること、そしてこの中学が来年で合併のため廃校となってしまうこと、震災が起きるまで北洋漁業に30年以上携わっていたことなど、身の上話を聞かせてくださいました。また、去年のチェアタップをきっかけに「やっぱり運動しなくちゃ!」とデイサービスに通いはじめ、ヒザが以前よりあがるようになったと嬉しそうに話す方も。さらにこの日の為に、仕事のシフトを調整して参加してくださった方もおり、会場のあちこちで「お久しぶりです。お元気でしたか。」という声が聞こえました。
午後訪問した、鹿折中学校住宅は今回初めての場所でした。市街地に近い仮設住宅で戸数も多く、とても多くの方が参加してくださいました。こちらでは、参加者とFreiheitメンバーが1対1で語り合う場面が多く見られ、メンバーにそれぞれの津波体験や仮設住宅の現状を話してくださいました。元々自宅のあった場所が鹿折エリアの方が多く、妻と息子さんを亡くした方や、夫婦で自家用車ごと流され一命を取り留めた方、過去の思い出をすべて失ったと話す方などからお話を伺うことができました。
仮設から仮設に引越しを余儀なくされることもあるのが現状。復興計画がすでに予定から長引いており、受け入れが開始されると言われている平成28年からさらに2年は延びるだろうと予想しているとのことでした。また、公営住宅も家賃などの資金面で条件が厳しい、自宅を再建しようにも、元々自宅のあった土地に新しい道路が通ることが決まり、土地を手放さなければならなかったこと、中学校の敷地を借りて仮設住宅に住んでいることを申し訳ないと話す方など様々な意見を伺いました。現在の生活環境についても、今後の住宅事情についても人によっては意見が異なるということを伺い、再建のための計画をひとつひとつ進めていくのがいかに大変かということもわかりました。
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