気仙沼ボランティアツアーを終えて その2
8月31日(日)最終日は、Lilyをはじめ私たちFreiheitのファンだと豪語してくださる、気仙沼市社会福祉協議会様にお手伝いいただき、階上公民館、中央公民館条南分館の2ヶ所を訪問しました。こちらのエリアは少し内陸部に位置するため、被災された方の受け入れを行っていた地域。受け入れ側ならではの苦労や苦悩を耳にしました。被災された方々の手続きを担当していた前任の自治会長さんが、とても真面目な性格だったことから、すべての人を手助けできないことを悩み自ら命を絶ってしまったという悲しい出来事もあったとのこと。(民生委員さんより)また、被災地向けのイベントには、完全被災してない自分たちが参加しづらいこと、ひとつの自治会のなかに、完全被災された方そうでない方が共存していたり、新しく移り住んできた方との結びつきを再形成していくことが今後の課題であることなどを伺いました。そのようななかで、世代間の交流ができ地域の結びつきを深めるために、チェアタップのイベントがとても良いツールだ、続けてほしい。とKRAの事務局長さんからもお話いただきました。
昨年までは、楽しく体を動かす機会を設けることにより、生活不活発病の予防という運動面でのケア、そして人と話すことでの心のケアのお手伝いをさせていたただいているという位置づけだったのですが、今年のイベント開催を通し、今後の被災地の課題でもあるコミュニティの形成にも尽力できることがわかりました。イベント終了後、参加したFreiheitメンバーからはこのような感想があがりました。「気仙沼の人の温かさ、そして気仙沼のまちを愛する気持ちをとても感じた。海と携わって生きてきた方たちがいるからこそ、まちにとても誇りを持っている方が多いし、気仙沼を以前より良い町に再建しようと前向きに立ち上がっていることを感じた。その手伝いをしていきたい。」「関東ではメディア報道の機会が減っているが、東北では復興への道が今現在進行中なことを自分たちは知っている、だからこそ活動を継続していくこと、自ら発信していくことで震災・津波があったことを忘れずに支援し続けたい。」「今回出会った方にまた来年会いたい、タップをもっとうまくなってパフォーマンスをもって報告できるようにしたい。」「支援を5年は続けようと思っていたが、10年は必要であることをあらためて感じた。ガレキ撤去が終わり、目に見える建物や道路の再建が進むなか、ここからが本当に支援し続けていくことが必要。自分たちが関わり始めた気仙沼の人と町が元気になっていく姿に寄り添い続けていきたい。」東京ではオリンピックに向けて動きだし、震災は過去の出来事になりつつあります。ですが、被災地では3年半経った今も仮設住宅で生活している方や復興のために日々頑張っている方や団体が多くいらっしゃいます。その方たちのためにも、私たちができる活動を続け、笑顔と元気が生まれる楽しい時間を共有することで未来への一歩を進んでほしいと思います。そして、そのことを伝え続けることも私たちにできることのひとつの支援だと思います。いつどこで災害が起こるかはわかりません。自然災害は人間が止められるものでもありません。だからこそ、震災を忘れないこと、風化させないこと、が大切だと感じました。2011年より私たちの訪問を快く受け入れてくださり、毎年会うのを楽しみにしてくださっている、気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンター、気仙沼復興協会、階上地区自治会の皆様。そして、今回からお力添えくださった、西地区社会福祉協議会の皆様、本当にありがとうございました。
--------------------------------前日までの様子は前の記事「気仙沼ボランティアツアーを終えて その1」をご覧ください。
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