2022年 代表菅原より新年のご挨拶
皆様、新年明けましておめでとうございます。
令和4年(2022年)の年明けです。
一昨年、昨年はコロナ禍において活動、特に飲食や旅行等が制限をされ、閉塞感が漂った
年初でしたが、今年はワクチンが行き届き、また治療薬も開発され、コロナ前の日常が
少し取り戻された年明けでした。
希望の光も見えてくる1年になりそうで、ワクワク感もあります。
この後話をしますが、リモートワークが当たり前になり、ライフシフトにより定年延長、
それにともない生涯寿命も延び、性別による区別をなくし、ジョブ型雇用が日本にも
広がり、真の実力主義が日本にも浸透し、スキルによる格差が生まれる1年になるような
気がしております。
この年末年始の休みは、まれにみるカレンダー通りで短い年末年始でした。
ワクチンが行き渡りコロナも大分収束したので、実家や親戚、また学生時代の友人との
宴席など、この休みに参加されたと思います。
親御さんや友人との会話の中で、また気づきやモチベーションを高く持って、
今日出社されていると思います。今日は火曜日ということもあり、次の休みまでに
4日も働かないといけませんが、気持ちを新たにがんばっていきましょう。
我が家は、実家や親戚との宴会と、昨年孫が産まれたこともあり、にぎやかな正月を
過ごさせていただきました。
2日には、会社の縁起ものを神田明神へお返し、またあらたな熊手を購入し、
2022年の商売繁盛を祈祷してもらいました。
神田明神は、時代劇他に時々登場しますが、東京の中心、神田、日本橋、秋葉原、
大手丸の内、旧神田市場、旧築地魚市場を含めた、108町会の総氏神様です。
この地区にある企業や商店は仕事始めにはかならずお参りをしてから仕事をする習わしで、
当社も創業時より参拝しております。
さて、2022年の年頭にあたり、一言ご挨拶させていただきます。
2022年(令和4年)の新しい始まりです。
当社は、今年の11月19日で設立から20年を迎える節目の年になります。
今のところロゴや理念等のバージョンUP、また余裕があれば周年行事をしたく
考えております。
一方スポーツイベントは、2月に北京での冬のオリンピック、11月にサッカーの
ワールドカップと大きな大会が控えているので、この2年戦ってきたコロナとの戦いに
全世界が勝利し、是非とも収束してほしいと願っています。
コロナに関しては、ウイルスとの戦いは3年目に突入します。
先進国を中心にワクチン接種が広がり、飲み薬の承認も進んでおります。
各国は2021年11月に見つかった新たな変異型「オミクロン型」への対応を急いでおります。
国内の第6波も現実味を増しておりますが、恐らく検査や医療体制の整備がなされると
思います。また接種証明などを活用した「withコロナ」の経済活動は手探りで進むことに
なりそうです。
日本のワクチン接種率は、現在世界で一番の割合になりました。
この年末、欧州ではまた感染拡大をしておりますが、日本ではそれほど拡がっていない
のは、ワクチンの接種率とマスクの着用やリモートワーク、黙食等、ルールを守る習慣が
あるからではないでしょうか。
今後は経済活動との両立をどうしていくかを考えないといけません。
政治では、菅政権から岸田政権にバトンタッチされました。
岸田政権は安倍政権などが用いた官邸主導の政策決定を軌道修正しています。
首相官邸を意思決定の中枢に据えながらも、霞が関や与党の意見も聞きボトムアップ型を
重視しているようです。役所や自治体との機動的な対応が求められる新型コロナウイルス
行政が今後最大の関門となりますが、国民の声を聞く首相との前評判通り、滑り出しは
コロナの感染者が減ると同時に支持率も上がっていると思います。
今後は、経済をどう立ち直らせるかがポイントであり、こちらも今までにない予算を
組んでおり、うまく分配ができれば、年末の商戦を見る限り、日本経済も上向くのでは
ないでしょうか。そのあとにあるのは、資本主義を作り変えるという大きな仕事が
控えております。
年末に少し話をしましたが、格差をなくしつつ、頑張った人や会社をどう応援し、
日本経済を牽引できるのか、我々も意見を出し、また行動をしていかいないといけません。
一方外交に目を向けると、オリンピックを境に、米中の対立が激化する可能性が
あることが最大のリスクではないかと思っております。
資本主義・自由主義対統制経済の社会主義の争いでもあります。その渦中にお隣台湾が
あり、日本も他人事とは言っていられません。対話による平和的な解決を望みたいと
思いますが、コロナで各国が影響を受けた中どう統制を取っていくのか、先ほど話をした
新しい資本主義が世界でどう変わっていくのかも問われています。
また地球温暖化において、2050年までにカーボンニュートラルということで、
日本は菅前首相がカーボンゼロを宣言をしています。
ESG、SDGsといったサステナビリティのある世界のリーダーとしても
期待されていましたが、日本では温暖化については、特に電力面で原子力発電の稼働が
制限され、火力に頼っており二酸化炭素の排出量は先進国の中では多い方です。
また自動車のEV化も遅れていたり、企業の認識もまだ低く、女性活躍の場も
先進国の中では最下位、幸福度の点でも遅れを取っており、政府は北欧モデルを
取り入れる等の模索をしているようです。
一方、日本国内は、アフターコロナについて少しづつ光が見え、飲食業、旅行についても
すこしづつ回復基調であります。当社も旅行業のお客様があり、海外渡航が元に戻れば
投資が復活するのではないかと期待しております。
リモートワークもここにきて常態化し、働き方改革も急に動きだしました。
首都圏集中から、徐々に変わりつつあるのと、営業もインサイドセールスや
デジタルマーケティングが主になりつつあり、当社も少しこれを取り入れています。
「ジョブ型雇用」が今後定着するという話をしましたが、これはすでにスキルのある
ベテランは可能ですが、仕事やスキルがついていない若手にとっては、現在の日本の
大学教育、企業内のOJTだけで身に付けるのはなかなか難しいのが実態で、
もう少し時間がかかるのではないかと思います。
逆にコロナ禍、リモートワークの中で「ゆるブラック」という言葉が出てきました。
これは、成長をさせてくれない企業のことをいうらしく、入社1年目も2年目も会社の
指示だけでは成長できない環境になってしまうことで、リモートワークや残業が
できないことや、業務の伝承ができにくくなっていることも影響しています。
また、ベテランの方も今までの業務スキルがAI等にとって代わられる時代になり、
ITに関係のない業務をしている人もDX化、リスキリングで再教育をしなくなっています。
次に、当社およびIT業界の動きをみてみると、どこの企業でもリモートワークが当たり前に
なり、一昨年より始まった5Gがすこしづつ普及し、6Gという話題もでてきております。
当業界を牽引してきたGAFAも新しい戦略をだし、特にFaceBookは社名をメタと変更し、
今後主流になる「メタバース」での主力プレイヤーになるべく戦略を切っております。
バーチャル空間での生活も、もしかしたら数年先には一般的になるのかもしれません。
言葉の壁も打ち破り、そこではグローバル人材の活用も可能になるかもしれません。
バーチャル空間でのファッションであったり、趣味やスポーツも出てくるのかも
しれません。
働き方、コミュニケーションの仕方もどんどん変わる可能性を秘めております。
この他、技術的には、昨年からAiが当たり前にシステムに組み込まれ、人間の判断を
助けてくれるようになっています。
昨年の後半には、データサイエンティストが欲しいとのお客様も現れ、
この分野も強化していかなくてはなりません。
前年同様AWSやGCP、またその周辺に整備されているAIやコミュニケーションツール他、
今後はデータレイクを構成するツール類も活用した提案を求められます。
さて、当社はというとこの2年はコロナ禍、リモートワークで前向きな営業を
あまり行っていませんでした。
22年は、Salesforce+Rootstockと、AIについてもどんどん前向きに営業していきたいと
考えております。
全社会でも話をしておりますように、常駐でのSESサービスから、
教育+コンサルティング、そして新規事業をお客様といっしょに進められる共創の
パートナーになるべく、技術力、ビジネスの構築力、マーケティング力を
さらにつけていきたいと思っております。
一昨年よりスタートしたエンドユーザーをサポートすべく、リスキリングの
教育メニューを増やしSalesforceやRootstockに関してもトレーニング力、コンサル力を
つけていきます。
内製化、生産性向上をキーワードにお客様の役に立つ教育事業にしていきたいと思います。
また、昨年9月よりはじめたIFA事業については、今のところは順調に顧客も預かり資産も
増やしておりますが、なお一層顧客と預かり資産を増やすと同時に、システムも外販できる
ように今年は整えていきます。次にIFAの事業者の人数を増やす他、金融事業者の届出も
視野にいれた活動をしてみたいと思っております。
採用に関しては、22年入社の内定者には既に内定者教育を行っており、現在のところ4月には
8名の新入社員を迎えることができそうです。
この年初より、23年入社の採用活動もはじめましたが、なかなかいい感触を得ております。
コロナ禍でIT業界が人気なのと、当社は未経験でもエンジニアに育成できるということで、
毎年優秀な学生に入社していただいております。
それに伴い常駐から請負、そして自ら事業ができる社員を育成する方針です。
旧人の方はうかうかしていたらすぐに抜かれますので、言われた仕事だけでなくその先の
こと、部下の育成を意識して仕事をしましょう。
そのためには、次の3つについて力を入れていきます。
皆様もこの方針をトレースできるように行動をお願いします。
1つ目として、スキルUPの徹底。
まず入社3年以内に、エンジニア全員が基本情報処理試験を合格をすること。
プログラミングのスキルUPについては前にも話をしましたが、言語を2つ以上、
特にJSの技術がどんどん進化しており、それをもとにした開発も多くなっております。
また、クラウドファーストでのシステム開発が主になりますので、インフラやミドルウエア
等の技術も身に付けるようにしましょう。
2つ目は、業務スキルを身に付ける。
お客様のビジネスモデルを理解して、どうしたら儲かり役に立てるのかを常に思い浮かべ
ましょう。
3つ目は、PJ管理のスキルを身に付ける。
当社の場合には、今後も若手が多く入社してきます。またパートナーの方にもお力を
借りることが多くなってきます。
その方々に、どう生産性高く働いていただくかが大事になり、様々なことを考えてPJを
管理することが当社の成長のための大事なミッションです。
一昨年、開発方法論「スキル+」の研修を1回だけ行いましたが、これをさらに充実させ、
仕事の手順、品質の確保をしたく考えております。それをジョブに落とし、きちんと
仕事量、難易度等を見える化してください。
また今後請負での仕事も増えてきますので、見積能力がたいへん重要になってきます。
この見積能力もPJ管理のスキルです。
最後に、毎年のようにお願いをしておりますが、特に昨今は健康経営が叫ばれております
ので喫煙者は禁煙を、お酒もコロナ禍でウエイトオーバーになるのでそこそこにお願い
します。結局のところ、ストレスを感じてそれを解消をするのが、たばこやお酒です。
運動も適度に行い、生涯年齢を増やすようにしましょう。
また、夜のゲームやスマホのブルーライトも睡眠や健康には害を与えますので、
ほどほどにしましょう。
そして朝は日差しを浴びてセロトニンを分泌させ、幸福な1日を送るようにしましょう。
貯金と同じで、目の前の欲ではなく、少し先の健康、幸福な人生を過ごすためにも、
健康と上述したスキルUPが将来のための準備になります。悪い習慣は断捨離することを
お願いします。
そして、どうしたら人の役に立てるのかを常に考え、自分の強みを活かして日々の
試行錯誤と利他の心で行動しましょう。
以上、簡単ではありますが2022年の年頭の挨拶とします。
2022年1月4日
エイ・フォース株式会社
代表取締役
菅原 俊哉