2年生 卒試2回目を実施しました
感染症対策(換気、マスク、密の回避)をしっかりした上で、本日2回目の卒業試験を実施しました。
当専攻科は、2年前期から1年間のうちに10回、模試を行います。
問題の傾向を掴み、時間配分を考え、ミス無く自身の答えを書き込めるよう、回数を重ねて模試に慣れていきます。
2年前期のうちはまだ習っていない科目などもあるのでわからないけれど解いているという感覚もありますが、後期の模試は、習った上で思い出せる力になっているか、言い訳のきかないものになってきます。
午前午後、各2時間半、計5時間の試験においての集中力や判断力、問題文の読解力や知識量、様々な『言語聴覚士として必要な能力』を測るのが国家試験です。
もちろん国家試験に通らないと言語聴覚士として働くことはできないのですが、学生にとって国家試験はゴールになりがちです。もちろん学生生活のゴールが国家試験にはなりますが、臨床家としてのスタートに立つための勉強をしているのだということを、つい忘れがちではないかと思います。
どうやったら点数が取れますかと聞いてくる学生は多いのですが、とにかく自分がこれから専門とする領域においては手を抜かないで、国家試験の得点のなかで強みにできるくらいの知識量を持つべきだと思います。
言語聴覚療法が担う領域は幅広く、臨床に出る時にはその一部の領域に携わることが多いです。
学生のうちは全てを網羅するから大変ですが、成人領域に進む人は失語、高次脳、嚥下、構音障害など、小児領域に進む人は言語発達障害、聴覚障害、構音障害、嚥下障害など、専門とする領域ができます。現段階で内定が出ている学生がほとんどなので、自分が進む方向に絡む領域の勉強は、国試のためだけではなく臨床に出るための予習として、注力していいと思います。
点を取るためというより、知識の点が線になれば、おのずと点はあがってきます。
目先だけみずに、その先を見据えて、記憶だけ使うのではなく理解に落とし込めるよう、教員もサポートしていきます。
残り1ヶ月を切りました、最期まで走りきってほしいと思います。