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なぜオーガナイザーは片付け作業の前に「思考の整理」を行うのか

2017.11.22 09:00

皆さん、片付けで一番大切なことってなんだと思いますか?


いらないものを捨てること?

時間の確保?

やる気?


もちろんこれらも必要ですが、実は最も重要なのは「価値観」なんです。




【自分を知ること。自分に合うものを知ること】

実は片付けをするとき、選択の基準となる価値観が自分でもはっきりしていないと、効果的な判断ができません。


例えばモノの要る・要らないを判断する基準は人それぞれですよね。


機能性で判断する人もいれば、お気に入り度合い(ときめき片付け術などはこれにあたります)で判断する方もいらっしゃいます。


使い勝手のいい収納方法を考えるにも、見せる収納がいいという方と、見せない収納がいいという方に分かれます。



皆さんは、自分にとってどんな住環境が心地いいのか、ご自身で把握されていますか?

また、自分がどんな所にストレスを感じるか、ご存知でしょうか?


自分の「気持ち」を知ることができれば、片付けのやり方も自分に合うものを選ぶことができます。



片付けに苦手意識のある方は、

「部屋をすっきりと、整然と、モノは少ない状態がいい」

という思い込みをされている方がいらっしゃいます。


雑誌などを参考に色々試してみてもうまくいかない。

自分で決めたルールが守れず落ち込む。


実はそれ、自分の価値観が曖昧なままか、自分に合わない方法で片付けを進めている可能性があります。




【ライフオーガナイザーはヒアリングを必須にする】

ではどうすれば自分の価値観が明確になるのか。


必要なのは、適切な質問と、それに対する答えを考えることを繰り返すことです。



ライフオーガナイザーは思考を整理する為の知識・技術を、資格取得のなかで学びます。


もちろんオーガナイザー自身も、自分の暮らしを整えられることが前提です。


僕も協会から出される課題を通し、自分の価値観の明確化・思考の整理を行うなかで、

第三者に話すことが素直な気持ちや思い込みに気づき、ストレス要因が明確になりやすいことに気づきました。


この経験から、僕は思考の整理を「カウンセリング」と位置付けて提供しています。


理想の暮らしや、今大切にしていることをお聴きし、現状とのGAPを一緒に考える時間を取るのです。


現状のストレス要因がわかると、自分自身で具体的な解決法を探すこともできます。


「そういえばずっとあそこは使いにくいと思ってた」


そんな気付きがあれば、既にずいぶん気が楽になっていると思います。



そして整理収納のプロたるもの、ひとのクセに合うアイデアをたくさん持っています。笑


服を畳むのが面倒という方であれば、畳まなくても済む衣類の収納法をご提案することができます。


もちろん皆さんの「気持ち」に合っているか、確認しながら進めていきます。



必要なのは適切な質問と、それに対する答えを考えること。


皆さんも片付けを始める際はいきなり作業にかからず、ぜひ一度「思考の整理」に取り組んでみてください。