労働者の汗と涙と魂のしみ込んだ総合センターを登録有形文化財として使い続けよう
「センターつぶすな」声を上げ続けよう
1月29日午後3時から三角公園で始まった「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」「コロナ対策をまじめにやれ」の集会・デモには90名の労働者が参加し、三角公園から銀座通り(紀州街道)を北上、センターまでおよそ700メートルの距離を歩きました。
沿道からも「センターをつぶさせるな、ガンバレ」とデモ隊を励ます声がかかりました。珍しいことです。
花咲かじいさん(通称)が花壇の中から脚立に立ち上がってデモ隊にエールを送っておられました。(花咲かじいさんがボランティアで丹精込めてつくりあげてきたションベンガード横の花壇を、今まで奨励したり黙認してきた大阪市はつぶそうとたくらんでいます。みんなで花咲かじいさんにエールを送ろう。大阪市はションベンガード横にある花壇をつぶすな)
同日、午後5時から西成市民館3階講堂で行われた「センターを国の登録有形文化財に」の決起集会。釜ヶ崎医療連絡会議代表の大谷さん、浄土真宗大谷派南溟寺住職戸次さん、笹島日雇労働組合執行委員長大西さん、釜合労の稲垣執行委員長、野宿生活者のUさん等々から「センターを残そう」と力強い発言がありました。
国、大阪府、大阪市に要請する署名の中身は
「総合センター(大阪市西成区萩之茶屋1‐3‐44)は、私たちの先輩たちが苦悩の闘いの中で国、大阪府、大阪市が釜ヶ崎労働者の労働問題の改善、福祉問題の改善を目指して建設されました。道はまだ半ばです。過去も現在もこれからも建設現場において重要な役割を担っているのが釜ヶ崎の労働者です。建設されて51年になる、労働者の汗と涙と魂のしみ込んだ総合センターは全国の日雇労働者の象徴と言ってもいいでしょう。総合センターを国の登録有形文化財(稼働遺産)として残し、これからも使い続けることを強く要請します」というものです。センターは産業遺産、労働遺産とも言えます。
集会では署名活動の現状報告があり、センター前で62人、名古屋、東京等の署名を合わせると123名の署名があったことが発表されました。引き続き署名活動を行うとともに集会等を通じ、3月末には大阪市、大阪府、国に署名用紙を届けることが確認されました。
登録有形文化財の申請は建物の所有者しかできません。センターの所有者は国、大阪府、大阪市ですので、その3者に対して、文化庁に申請するよう要請する署名です。署名された皆さん、ありがとうございました。この日から参加された団体、個人の人たちが意思一致し活動が始まる記念日となりました。
なお、新世界にある通天閣は2007年5月15日に登録有形文化財に登録されています。また大阪府庁本館も登録有形文化財に申請中で、今年の秋ごろには登録が認められる予定とのこと。さらに西成区山王3丁目にある鯛よし百番は2000年2月15日に登録有形文化財に登録されていることも明らかにされました。
全国では、令和4年1月1日現在13276件の建造物が登録有形文化財に登録されています。
監視カメラの裁判
2月1日(火)午後1時30分から、2月2日(水)午後1時30分から監視カメラの裁判が大阪地裁201号法廷であります。被告人の最終意見陳述です。判決は3月14日(月)です。
スマホを持ってる人はユーチューブ「じいさん73歳。まだこれからやで」を見て下さい。視聴回数5424回となりました。
ユーチューブ「じいさん73歳、まだこれからやで」の視聴が1月30日(日)現在、5424回となりました。釜ヶ崎の労働者が何をなすべきか、協力者が何をなすべきかをわかりやすく話しています。この動画もぜひ視聴していただきたいと思っています。「センターつぶすな」で検索できます。
今後のスケジュール
2月1日(火)午後1時30分
大阪地裁201号法廷
監視カメラ裁判
2月2日(水)午後1時30分
大阪地裁201号法廷
監視カメラ裁判
3月14日(月)午前10時
大阪地裁201号法廷
監視カメラ裁判 判決
3月18日(金)午後1時10分
大阪高裁別館73号法廷
住民訴訟控訴審 判決
2022年1月31日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com
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