『生後2ヶ月のハンドリガード』
2022.08.13 00:00
乳児は早い子で生後2ヶ月頃から自分の手をじっと見るハンドリガードという動作が見受けられるようになります。固視を本能的に行うと同時に、一人遊びの練習もこのハンドリガードで開始しするようになるのです。
ハンドリガードを行っているときは集中してその動きを楽しんでいます。なるべくそっと見守ってあげましょう。この写真からも分かるように視覚よりも聴覚が発達しているためカメラ音がするとハンドリガードを止めて、カメラの方向に視線を移してしまいます。
ハンドリガードは3ヶ月頃まで続きますが、視覚トレーニングをしているばかりではなく視野の中に現れる自分の手の存在に気付き、その手を口元に持っていき手を認知する認知行動も行っています。
またハンドリガードを行うことで距離感覚も徐々に認識し脳への刺激をたくさん送ることになります。写真のように短時間のハンドリガードからおしゃぶりに移行し満たされながら、すやすやと眠りにつくことも増えていきます。
一動作のハンドリガードですが、いくつもの成長の促しが関わっている重要な発達動作です。聴覚が視覚よりも発達していることをお母さんが認識していれば「なにしてるの?お手てを見ていたの?」と声を掛けずに、『一生懸命集中しているんだわ』と判断し静観することができます。このような意味があることを知った上で子育てをしていればより子供の成長のテップが見えてきますし、同年齢のお子さんと比べて漠然とした不安にかられる事もなくなります。
先ずしっかりと知識を入れた上でお子さんを見つめ、愛しいという思いを育んでください。