スナップ『乳児の小枝遊び』
2022.11.19 00:00
よちよち歩きを始めると目の高さのものがよく見えるようになります。
これまで見ていた足元の低い位置から目の高さが変わることでこれまで見ていた景色が一変します。その大きな変化の刺激を受けて歩行力への意欲が高まり、歩行力も加速し上達していきます。
是非とも歩き出したら外へ連れ出し歩行を促し、視覚刺激を促しながら身体発達を促していきましょう。
生徒さんは地面に落ちていた小枝を手にし木のむろ(穴)に小枝を差し込む行動をとりました。
この小枝をムロに差し込んでその先に何か当たる感覚を繰返し確かめます。手が道具だった乳児期から道具を扱う知恵がつき、小枝という道具を通して手に伝わる感覚を楽しんでいます。
このように道具の扱いが出来るようになるためには、乳児が日頃から食事や遊びを通して手を使うことを十分に行ったからです。乳児のレッスンにおいて1歳前の生徒さんが、お母様の使用するペンに興味を強く示すようになればスプーンやクレヨンを手にさせる時期が来ています。
もしこのような行動が見受けられない場合は自分自身の手を使う経験値が少ないといえます。大人の関与が多いか、使用するものが手元に無い環境が関係している可能性が十分考えられます。よってトレジャーバスケットを使用するの環境を設定してください。
小枝を突っ込み手に感じる反応から柔らかい硬いや何かに当たる当たらないなど様々な情報を受け取り、やがてどこまで入れることが出来るのかと奥行き認知に移行します。
男の子の場合この小枝遊びがやがて棒遊びに移行し、やがてちゃんばら遊びへと変化する場合があります。
小枝遊びは道具を扱う能力が育っていることを表し、その遊びを通して空間認知のみならず自らの様々な知恵の獲得に繋げていくようになります。