"141シンカーアジング"登場前夜

1990年、"高強力ポリアリレート繊維"をクラレが開発、ベクトランという商品名として販売される。更にゼクシオンという商品名でKBセーレンからも出ている。

いわゆる"スーパー繊維"として強度が求められる工業用に開発され、一般には水に強いのでロープや漁網、切断に強く耐刃用手袋などに使用される。

釣りに応用され始めたのは鮎釣りのメタルラインの複合繊維の補助繊維としてからだ。

当時PEラインをはじめあらゆるスーパー繊維が試され販売された。

またジギングのアシストフックのラインにもスーパー繊維が試されてケブラー繊維などと共に現在も使用されている。

メインラインとしては1999年頃にフジノライン(当時フジノナイロン)からオフショアジギング用として"グラヴィティジギング"が発売された。原糸はベクトラン。(現在廃番)

更に2005年頃にデュエルからブラックバス用に"X-DRAVE"が発売される。これも原糸はベクトランだ。(結束強度の弱さもあったが、製造不良でラインが２つに分離するなどトラブル多発でかなり悪評が立ち2年ほどで廃番)

そして2011年頃、いよいよアジング用としてフジノラインから"Turbo V 鯵 アジングスペシャルプロトタイプ" (通称アジングプロトタイプ)が発売となった。原糸はベクトラン。

当時ルアーマガジンソルトを購読してたので記事を読んだ記憶がある。値段にビビった。

アジング好きな人がこぞって買って、その結束の弱さに皆んなビビっていた。