【不動産】失敗したけど、救われた話
不動産会社勤務時代、私は仕入の担当に任命されました。
不動産買取+再販は仲介よりハイリスク&ハイリターン。
成功したら会社に大きな利益をもたらせます。
寒い冬の日、私はある土地に目を付けました。
しかし、我が社が買い取るには予算オーバー・・・
でも、この土地で勝負してみたいな。
一応、調べてみよう。
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一通り調査し、分譲案の区画割りを考えてみました。
そしてそれぞれの区画に仮の建物間取りを組んでいきます。
一低層ですが4LDK+Pをとっても建物配置に問題なさそう。
これを商品化したら売れるかもしれない!
仕入れできれば初仕入れ。
私も力が入ります。
しかし、我が社が買うには価格交渉が必要です。
値段下がるかな・・・?
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こちらの希望金額を設定し、上司の決裁を経て買付を物元業者さんへ提出します。
どきどき
しかし、結果はあっさりOK。。。
予想とは違いましたが、仕入れに成功しました!
この土地には新築建物をつけて販売することになりました。
私にとっては初の本格的なプロジェクトです。
私は燃えてます。
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土地を決済し、建物工事も始まります。
季節もいつのまにか初夏です。
現場には進捗状況を確認しに、何度も足を運びます。
自分で企画した建物が出来上がっていくのは楽しいものです。
しかし、あれ?
なんかおかしい。
く、くさい。
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この物件は牧場に隣接しておりました。
購入時の重要事項説明書にも記載があります。
私は冬の状態で判断しましたが、臭気の害は季節(温度)で異なることに思いが巡りませんでした。
物件周辺に多数の家があります。
みんなこれで平気なの?
ここで強烈な不安が襲ってきます。
こ、これ、売れる?
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結論からいうと、建物完成2か月で完売しました。
何回も販売会をやってくれた、営業の皆さんに感謝でした。
当時の私のミスは、ヒアリング不足に尽きます。
この経験により、ヒアリングの仕方を工夫するようにしました。
あの臭気であれば、室内物干スペースがあったら即完売だったかもしれませんね。。。
皆様もお気を付けください。